札幌市をめぐる官製談合疑惑の続報です。
札幌市発注の下水道施設の電気設備工事をめぐる官製談合疑惑で、札幌市の元部長も公正取引委員会の調べを受けていたことが新たにわかりました。
公正取引委員会の調べを受けていたのは札幌市を2004年に退職し電機メーカー・東芝に天下った元部長です。
(札幌市・元部長)「"何もございません"といいました」「私は何もしていませんので」
公正取引委員会は札幌市発注の下水道施設の入札で談合が繰り返されていたとみて先週、札幌市と電機メーカー9社などを立ち入り検査しました。
これは、去年3月に出された札幌市の外部監査の報告書です。下水道施設の入札で、談合が行われていた疑いを指摘しています。
疑惑がもたれている札幌・白石区の下水処理施設です。施設内のほとんどの部分を制御する"電気設備"。受注したのは、調べを受けた元部長が天下った東芝です。落札価格は10億円余りで落札率はおよそ94パーセントでした。
(札幌市・元部長)「(Q.完成談合はあったか?)わからない。いまは調査中だからいずれ、はっきりする」
先週金曜日、札幌市内のホテルに札幌市の技術系OBが集まりました。その会の名は「札幌市やよい会」。会員数はおよそ220人で、名簿には天下り先の企業名が記されています。その中には東芝の名前もありました。
(やよい会会員)「親睦会ですよ、ただの親睦団体」
札幌市議会の松浦議員はこうした"天下り"が談合の背景にあると指摘します。
(松浦忠・札幌市議)「談合をして"天下り"を引き受けて、天下りの給料を払っても利益が出るようなことをしてきた」
"天下り"を通じた役所と企業の癒着によって入札がゆがめられてきたとみられています。
(2008年6月16日(月)「どさんこワイド180」)
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