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大阪・西成署前でまた労働者ら騒動 投石など繰り返す

2008年6月14日23時28分

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写真詰め寄る労働者らに消火剤をまいて退散させようとする大阪府警の機動隊員=14日午後8時34分、大阪市西成区、山本裕之撮影

 大阪市西成区の大阪府警西成署前にあいりん地区(釜ケ崎)の労働者ら約300人が集まって投石するなどした騒ぎで、労働者約200人が14日夕から再び署の前に集まり、府警機動隊員と小競り合いを繰り返した。騒動は数時間断続的に続き、府警は新たに労働者ら4人を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。大阪市消防局によると、警察官1人を含め、けが人が数人出ているという。

 同署などによると、労働者を支援する釜ケ崎地域合同労働組合幹部が13日夕に引き続き14日夕、「団結して警察へ抗議しよう」と呼びかけた。同調した労働者らが同日午後7時過ぎから、投石したり、消火器を噴射したりした。

 興奮した労働者が、段ボールに火をつけて機動隊員に投げるなどしたため、放水車が出動し、水をかける一幕もあった。現場にはあいりん地区の労働者とは無関係とみられる若者らも見物に集まった。

 今回の騒ぎは、同労組が「労働者が警察官に暴行を受けた」などと署に抗議するよう労働者に呼びかけたのがきっかけとされるが、西成署は「暴行の事実はない」と否定している。13日夜から14日未明にかけ、建造物侵入や公務執行妨害の容疑で労働者と府内の女子高校生(16)ら10人が現行犯逮捕され、警察官8人と労働者とみられる1人が軽いけがをした。

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