立命館大(京都市中京区)が部員の暴力行為を理由に3月、応援団リーダー部(6人)を解散処分にしたことに腹を立て、大学職員を脅して解散を撤回させようとしたとして、京都府警は11日午後にも、5回生の元男子部員(22)を強要未遂容疑で逮捕する。
調べによると、元リーダー部員は3月下旬、処分に腹を立て、クラブ活動を管轄する大学職員に対して「どうして部を解散させたんだ。OBにはやくざもいる。どうなっても知らないぞ」などと言って脅迫し、解散を撤回させようとした疑い。電話をかけたり、キャンパスで接触したりして、「殺されるぞ」などと繰り返し脅したという。大学側が府警に相談していた。
応援団は1950年創部で、リーダー部は中心的な存在。大学によると、03年3月、入学式のリハーサル中に3回生の男子部員に壁に押しつけられた後輩部員が一時意識を失った。同部は暴力行為が再発したら解散するとの誓約書を大学に出し、約半年後に活動を再開。しかし、06年9月、合宿中に男子部員が後輩部員のほおをたたいた。このため大学は今年3月19日に同部を解散処分にした。