時間と共に
離婚裁判を終えてみると
あれほど不安だった日々が嘘のようだ。
今は違う不安はいっぱいあるが、
それは自分でなんとかできる。
離婚裁判の不安は、自分のことなのに、
自分の力の及ばない何かに支配されているからだ。
男からの離婚は、自分の意思とは違うものに管理されているのだ。
それは世論だったり、
時に相手だったり、
時に弁護士だったり、
裁判官だったり。
全ては自分以外の誰かに支配される。
だから、今だから思う。
自分を強く持たなければ、未来は切り開けない。
絶対的な強い気持ちを持たないなら、
その戦いはすべきではない。
これから訴訟の人や離婚調停の人は、
1日も早く訴えなくてはとあわてる人もいるだろう。
でも、僕は3年もの期間だった。
それは気が狂う程の期間だ。
訴状や申し立てをする日を気にするよりも、
まずは、ゆっくり自分の気持ちを考えてみて欲しい。
本当に戦い続けられるのか。
苦しくて辛くて失う物もいっぱいある。
僕は終わった戦いを振り返ってみて、
今が幸せだけど、あの思いを誰かがするのはとても辛い。
今夜は両親と話せて、二人にも辛い思いをさせたことが辛かった。
でも、彼女のことを話したとき、父親が泣いた。
始めて見る涙の様な気がした。
そして、親子でこれから頑張ろうと誓い合ってしまった。
恥ずかしいけど、こんな家族です。
名字の件は母親も弁護士に頼むように言いました。
まかせればいいと。彼女と全く同じようなことを言っていました。
父がすんなり話を聞いてくれたことを彼女は喜んでくれた。
そして、父の日の贈り物を手渡してくれた。
あなたから渡してあげてと。
なんていうのかな、自分の人生の失敗を彼女が綺麗に
ぬぐい去ってくれる様な気すらしてしまう。
でも、知っている。心を隠して笑う女性だ。時々夢でうなされて泣いている。
僕がしっかりしなくては。
せっかく守りたいものに大切なものに気がついたんだから。
今、苦しんでいる人達に伝えたい。
いろいろな変化は時間と共に訪れます。
永遠の苦しみはないと僕は思います。
どうか心穏やかに過ごせますように。