7人が死亡し、10人が重軽傷を負った東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、殺人未遂の現行犯で逮捕された加藤智大容疑者(25)が歩行者天国の開始時刻に合わせるため、横浜の高速インターで降りた疑いのあることが11日、警視庁万世橋署捜査本部の調べで分かった。その後、同容疑者は国道を走行して時間を調整し、開始約30分後に襲撃。捜査本部は同容疑者が周到な計画で無差別大量殺人を狙ったとみて調べている。
調べによると、同容疑者は8日午前7時ごろ、静岡県裾野市の自宅を出発。電車で沼津駅に向かい、同8時ごろに駅前で前日に予約したトラックをレンタルした。
事前にナイフ6本を購入していたが、職場の同僚に1本を渡した上で、裾野インターから東名高速に乗って東京へ向かった。その後、横浜青葉インターで降りた後、国道246号などで秋葉原まで来た。
当日の歩行者天国の開始時刻は正午で、同容疑者はそのまま高速走行を続けると、到着が早過ぎると判断。同インターで降りた上で、秋葉原近くで車を止めて待機して時間調整をしたとみられる。
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