まず、一番大事なことは、小学館の社員たちは一方的な有名人のブログからの批判について、会社員であるという立場上、個人で反論の場さえ作れないということです。
多くのみなさんが作家擁護の立場であることは理解していますが、みなさんは本当に編集者の苦労や努力を知っているのでしょうか?ボクは作家暦も長いので、そのあたりは見聞きしているわけですが、一般のみなさんは当然知らない。成功すれば作家のおかげで、失敗すれば編集者のせいだになってしまう。このような状態で、一方的な批判ばかりが有名人によって喧伝されるのはあまりにも不公平だと思います。
黒子のように活躍し、努力する優れた編集者にとって、唯一、最大の報酬は作家が褒めてあげること。それだけなんです。彼らはいくら良いアイディアやストーリを考えても印税ももらえませんし、
作家のために企画を通すために闘えば編集部ともめることになり…という悪循環なのですから。今回の件のように、企画が失敗したからといって、作家の側から社会的に抹殺されるような発言が公の場で一方的にかかれるようでは、誰もまんが編集者などまじめにやらなくなってしまうと私は考えます。
ボクは、冠がある作家のために企画を通すとき、上司とどれだけ戦っているかを偶然目の当たりにしたことがあります。そこまで真剣にやっている人間を非難する人がいるなら、擁護する人だっていなければ公平ではありません。
もちろん、ボクが擁護している人間が原稿紛失の張本人であればボクは彼らを守らなかったかもしれません。しかしながら、ほぼ面識のない人間で私の担当である冠の批判はもちろん、紛失した原稿の巻数等から考えて、
どう考えても無関係である担当者の批判までなされていることはボクにはどうしても理解できないのです。
この問題によって、冠が担当を外されるようなことにでもなれば当然、ボクにも実害が出るわけですし、その点についても憂慮しております。
とにかく、繰り返しになりますが、この問題は、今からでももともとの訴え通り、原稿紛失の点についてだけに戻してほしいと考えております。
なお、当該編集部との関係もあり、当ブログはこれにて閉鎖いたしますが、ボクの主張が変わるわけではございません。
あしからず、ご了承ください。