派遣先では「無口な若者」 6日は工場を無断欠勤派遣先の自動車部品工場で働く無口な若者-。秋葉原の無差別殺傷事件で8日逮捕された加藤智大容疑者(25)の周囲は、普段の印象と引き起こした凶行との落差に驚きを隠せない様子だ。 加藤容疑者が登録していた製造業派遣大手の日研総業(東京)によると、加藤容疑者は青森市出身で同市内の高校を卒業。昨年11月に東京で面接を受け登録、自ら応募した静岡県内の自動車部品工場に同月内から派遣された。同社に登録する前も、数社の派遣会社を通じて同種の仕事をしていたという。 仕事は自動車部品の組み立てや塗装で土曜、日曜日は休み。先週木曜日の5日まで普段通り出勤していたが、翌6日を無断欠勤し、連絡が取れなくなっていた。それ以前に無断欠勤したことはなかったといい、日研総業のエリア担当者は「おとなしい性格で、あまりしゃべらなかったが、まじめに働いていた。事件を聞き信じられない」と驚いているという。 静岡県裾野市の国道246号沿いの住宅街にある加藤容疑者の自宅マンションは、日研総業が派遣社員用に借り上げた部屋だ。8日午後4時すぎ、捜査員2人が3階にある加藤容疑者宅に到着、玄関の写真を撮ったりしていた。ベランダには何も干されておらず、カーテンは閉め切ったまま。
【共同通信】
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