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【秋葉原通り魔事件】群衆が津波のように逃げまどった…凶行再現 (1/3ページ)
「群集が急に、津波が来たかのように走り出した」。白昼の秋葉原で起きた通り魔事件。職業不詳の加藤智大容疑者(25)は大声で叫びながらトラックから降り、次々に通行人に襲いかかった。目の前で繰り広げられた惨劇。目撃者の証言から犯行の一部始終を再現した。
「ドーン」。加藤容疑者は8日午後0時35分ごろ、レンタカーのトラックで神田明神下交差点方面から、神田3丁目交差点に入ってきた。通行人を次々とはねた後でタクシーに衝突し、周囲には轟音(ごうおん)が響いた。
現場近くで買い物をしていた千葉県のフリーターの女性(17)は「トラックはそれほどスピードが出ていなかったが、ジグザグに走ってきて通行人をはね、そのたびに小さな爆発音のような音が響いた」と話す。
トラックがはねたのは5、6人とみられ、交差点には血を流した人が何人もうずくまっていた。現場近くの電器店の30歳代の男性店員は「あおむけに倒れたまま、上半身から血を流して両手を天に向かってあげて、『うー』とうめきながら助けを求めるようなしぐさをしていた中年男性もいた」。周辺は血の海となった。
停止したトラックの運転席から降りた加藤容疑者は、買い物客や観光客らでごった返す歩行者天国に向かった。
ベージュ色のジャケット姿の加藤容疑者。周辺の数人と何やら言葉を交わしたようにも見えたが、突然、はねられて路上に倒れ込んでいた1人の男性に馬乗りになり、体を持っていたサバイバルナイフで何度も刺しはじめた。男性はピクリとも動かなくなった。
倒れていた男性を保護しようとする制服警察官。加藤容疑者はこの警察官に向かって話しかけるように近づくと、さっと脇腹を刺した。平然とした様子だったという。右の脇腹を押さえ、路上に崩れ落ちる警察官。加藤容疑者は「ワー」と叫び声を上げながら、ナイフを持って走り出した。
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