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15都府県で人口増加,32道県で減少
9県で人口増加から減少に転ずる
平成17年国勢調査による人口を都道府県別にみると,東京都が1257万人と最も多く,次いで大阪府(882万人),神奈川県(879万人),愛知県(725万人),埼玉県(705万人),千葉県(606万人),北海道(563万人),兵庫県(559万人),福岡県(505万人),静岡県(379万人)と続いており,これら10都道府県が300万以上となっている。
このほか,200万以上300万未満が10府県,100万以上200万未満が20県,100万未満が7県となっており,鳥取県が61万人と最も少なくなっている。(表6,図4)
平成12年〜17年の人口増加数を都道府県別にみると,東京都が51万人と最も多く,次いで神奈川県が30万人,愛知県が21万人などとなっており,15都府県で人口増加となっている。
また,人口増加率をみると,東京都が4.2%と最も高く,次いで神奈川県(3.5%),沖縄県(3.2%)などとなっている。
一方,人口減少率をみると,秋田県が3.7%と最も高く,次いで和歌山県(3.2%),青森県(2.6%)などとなっており,32道県で人口減少となっている。(表6,図5)
平成17年国勢調査の人口に基づく人口密度を都道府県別にみると,東京都が5,748人/km2と最も高く,全国平均(343人/km2)の16.8倍となっている。次いで大阪府(4,656人/km2),神奈川県(3,639人/km2)と続き,全国平均を上回っているのは17都府県となっている。
一方,人口密度が最も低いのは,北海道の72人/km2で,次いで岩手県(91人/km2),秋田県(99人/km2)など30道県で全国平均を下回っている。(表6)
平成12年〜17年に人口が増加した15都府県について人口増加率をみると,前回結果(7年〜12年の人口増加率)に比べ,東京都(2.5%から4.2%),神奈川県(3.0%から3.5%),愛知県(2.5%から3.0%),岡山県(0.0%から0.3%)の4都県は人口増加率が更に上昇しており,大阪府(0.1%)は前回結果と同率となっている。
一方,人口が減少した32道県について人口減少率をみると,奈良県,宮城県,長野県など9県では人口増加から人口減少に転じ,広島県(0.1%)は前回と同率となっている。また,和歌山県(1.0%から3.2%),青森県(0.4%から2.6%),岩手県(0.2%から2.2%)など,他の22道県では人口減少率が前回結果に比べ更に高まっている。(表6,表7)
人口性比(女性100人に対する男性の数)を都道府県別にみると,神奈川県が102.2と最も高く,次いで埼玉県(101.6),愛知県(100.6),千葉県(100.1)と続き,この4県で男性人口が女性人口を上回っている。このほか,東京都(99.2),茨城県(98.9),栃木県(98.7)など8都県を合わせ12都県で全国平均(95.3)を上回っている。
一方,長崎県及び鹿児島県が共に87.8と最も低く,次いで高知県,宮崎県(共に88.7)と続いている。高齢者(65歳以上)に占める女性の割合が大きいことから,高齢化が進んだ都道府県ほど人口性比が低くなる傾向がみられる。(表6)