河上イチローは酒鬼薔薇聖斗だった!?
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完全勝利宣言

 1998年8月31日、1か月の長期出張直前に出しておいた完全勝利宣言。これについての反論・コメントは、会および革マルから一切ない。

●革マルに完全勝利宣言

 現在までに出ている革マル派機関紙「解放」では、「河上=CIAのエージェント」説は完全に消滅した模様。最新号でも「電車内ティッシュ男」や「叫び男」、あるいは「ロバート・レスリー」などのネタは相変わらず健在であるという事実から考えて、河上イチロー=CIAエージェント説を革マル派が完全に放棄したことは明白である。

 すなわち、「河上CIA説」は、「根拠のないデマ」ですらない。というのは、単に裏を取れない妖しい情報なら、相変わらず「万華鏡」ページに書くはずだが、それもできない。つまり、河上に関しては「事実に反する内容」であった、つまり河上はCIAエージェントではないことが、おそらく、彼らの優秀な情報網によって明らかになったのであろう(と好意に受け取っておきたい)。

 すなわち、河上イチローは完全防衛に成功したのである(それには、健全な精神を有するネットワーカー諸氏の応援も大きかったことを、ここで感謝する)。ここに、河上イチロー完全勝利宣言を行なう。まあ、わかればよろしい、ということで、追撃したりするつもりはない。噂の真相やラジオライフに次はどのような情報を提供してくれるのか、期待している、とも添えておこう。一言謝ってくれればそれでいいのだが、メールの返事を出すつもりは全くないらしいし、とりあえずは「以後、河上に対して一切誹謗中傷・デマ・批判・実力行使を行なわない」ということで、この件には決着をつけたい。なお、革マルによって与えられたサイバーエージェントという称号は、ありがたく受け取っておくことにする。

 念のためいっとくけど、わたしの住所を探ろうとして★阿修羅♪氏の登録場所を探ろうとしている人がいたが、別人であるので、他人に迷惑をかけないこと。


以上。


 一応一段落ついたようなので、今回の件を振り返ってみたい。 今回の革マルの攻撃には、二つのポイントがあると思う。

ポイントその1:ダブルスタンダード


 これは「Page 9 : 河上以前にメールを送っていた人がいた!」と「Page10 : 河上冤罪事件の経緯=年表」を参照していただきたい。ここでは簡単に、現在の私の推論を述べておく。

 今回の事件の発端は、「会」に「M.V.Project HONDA Sigekuni」からの挑戦状が送られてきたことである。そして、私がそれに関する情報のあるページを置いていることをメールで教えてあげたことから、私が犯人扱いされてしまったわけだ。

 ところが、それより2日前、彼らの主張からいえば私よりもはるかにグッドタイミングに、彼らにメールを送っている人がいた。その人は丁寧に扱われ、何度かメールのやりとりもしている。そして、その担当者は、どうやら1995年のHONDA挑戦状についての情報を何ら有していなかったと推察される。

 だが。この二人のメールが届く以前に、革マル匿名記者は挑戦状の暗号を解読してしまっていた。これは、以前のHONDA挑戦状の解き方を知っていたから、つまり1995年のHONDA挑戦状についての情報をすでに身につけていた(あるいは自分で暗号を作った)ということになる。さもなければ、ヒントなしにどうしてあの複雑な暗号が解けたのか、筋が通らない。

会のメンバー1

会のメンバー2
(革マル)

Yamasita氏と対応 河上を攻撃
95年の挑戦状を知らない 95年の挑戦状に精通
友好的 攻撃的、基地外


 この見事なダブルスタンダードぶり。もし、これが同一人物であったとすれば、会(の中枢として活動している革マル)のタヌキぶりは大したものである。しかし、そのウソがばれないと思っていた革マルはあまりにも浅はかであった。


ポイントその2:論調の不徹底


 彼らの主張は時間が経つにつれて二転三転している。これこそ、彼らが場当たり的に何でもかんでも「敵視したらCIA呼ばわり」していることの明瞭な証拠といえよう。

 最初、彼らはこう言った。「元FBI心理捜査官ロバート・レスリーの右腕」「CIAのサイバーエージェント」「酒鬼薔薇真犯人」。この3つが結びつくというのもすでに噴飯ものだが(FBIとCIAの仲の悪さは、日本の公安警察と公安調査庁以上のものがある)、彼らは私を何の証拠もなく「殺人犯」扱いしたのである。

 「解放」の記事では、少々突っ込んだ内容になっていたが、これには笑わせてもらった。河上がマスコミ・警察を批判していることをもって、「日本の権威を攻撃することによって日本を撹乱しようとするCIAの陰謀」だというのである。しかし、マスコミ・警察・権力を批判するのがCIAの陰謀だというのなら、論理的に当然の帰結として、鉄の六角錐だかなんだか知らないがマスコミ・権力を批判している革マル派こそ、CIAの先兵だということになるではないか。

 次に「解放」に載ったとき、河上=酒鬼薔薇=殺人犯という主張は影を潜めていた。そして、Nシステムページという、こんなものを掲載されていやがるのは公安警察くらいだろうと思われるページを批判してきた。そして、河上は警察内部から情報を得ているのだという。これはどういうことなのか。一体、何を意味しているのか。また、警察はなぜ河上を取り締まらないのか、という、明らかな「冤罪のけしかけ」もあった。しかも、それは「神戸少年殺人事件犯人」としてではなく、何の法的違反もありえない、Nシステムページ設置に絡んでの「電波通信法違反」としてなのである! 私は、これを見て「自棄を起こし始めたな」と思った。

 そして、その次の週には、私の名前は出なくなった。「あやしげな情報を流しているあやしげな人物がいるそうだが」と、どういうわけか伝聞口調である(著者が変わった、と見せかけたいのか?)。しかも、そのようなあやしげなホームページを作っている趣旨は、その著者によれば、「あやしげな情報に集まってくる人間をチェックするため」なのだそうだ。

 それ以降、私についての記述は登場していないが、CIAやロバート・レスリー、電車内ティッシュ男、叫び男のネタは依然として「万華鏡」のページに登場しているところからみて、どうやら私は「CIA=FBIの手先にして酒鬼薔薇」グループから脱落させられたようである。

 

殺人犯/FBI/CIAエージェント

警察内部の裏切り者
あやしげな人物チェック機構
脱落


 一見してわかるように、急激にトーンダウンしている。これは何を意味するのか。このような現象の説明としては、「いい加減な思いこみである人物を根拠もなく誹謗中傷するときの『竜頭蛇尾』パターンである」という社会心理学的分析が最も的確に言い表しているといえる。

 


だから私は勝利宣言する。

 革マルはインターネットにおける情報覇権を握り損ねた。いや、それどころか、一介の30そこそこの個人ネットワーカー一人にこてんぱんに反撃を食らい、その権威を失墜させた。この状況において、私との戦いはもはや成立しえない。

 そんなことを書いたら、報復される? いや、彼らは報復手段に出るわけにはいかない。彼らは、私に手を出すことはできないのである。

 もし、彼らが物理的攻撃によって私を傷つけるなり、殺すなりしたとしよう。そのときこそ、彼らは取り返しのつかない敗北宣言を自ら行なったということになる。それはなぜか。その理由は簡単である。彼らは、私との言論戦・情報戦に敗れたからこそ、そのような卑怯な暴力的手段を使う以外になくなった、ということを自ら証明することになるからである。

そして、孤独な革マルネットワーカーとは違い、万が一殺されたとしても、その事実をネットに告げてくれるリアル・ワールドの友人は数多くいる。おそらく、極めて疑い深い人であっても、そのラインナップを見れば、否が応でも事実として認めざるをえなくなるであろう。

 暴力的手段に出た瞬間、彼らは永遠の敗北を喫することになり、インターネットでの覇権を(リアル・ワールドのように)握ることは未来永劫不可能となるであろう。私はあくまでも言論・情報・データによって彼らと戦った。したがって、彼らは言論以外に武器を持つことができない。

 しかし、河上=CIAという彼らの言論には、何ら事実に基づくものがない(何でもかんでも「ニャントロ星人の陰謀」というのと、まったく同じ次元であることは、だれがみてもわかる事実である)。つまり、言論で戦う以上、彼らにはまったく勝ち目がない(潔く謝って河上を味方に取り込むという寝技を使わない限りは)。

 ということは、言論も不可、暴力も不可。彼らに残された方法は沈黙しかない。沈黙し続ける以外に、彼らが生き延びる方法はない。そして、警察無線を解読できるくらいの能力を持つ、つまり「バカではない」彼らは、まさにそのように行動している。革マル派が今、河上について黙して語らないのは、そのためなのだ。

 だから、私はここに宣言するのである。河上イチローは、革マルに完全勝利した、と。そして、この勝利は、一度勝ち得た限りは、永遠に続くであろう。


WEBの特性を、彼らは知らなかった。


 一つ、これはインターネットというものの情報の形態についての私見であるが、インターネット上での「情報発信」は、明らかにこれまでの「紙媒体」や「電波媒体」とは大きく異なる。

 それは、インターネットにおいては、「個人が情報を“蓄える”」ということができないということだ。

 革マル派は、私がNシステムから紀宮殿下情報に至る「大量のアングラ情報を蓄えている」と記した。とりあえず、アングラか否かはここでは問わない。だが、私がWEB上にこれらの情報を「蓄え」ているとして、それは私個人の専有物だろうか?

 もちろん、それらのデータをアップし、あるいは修正し、削除するという権限は、私のURL内においては確かに私(とその代理人)しかできない。そういう意味では、私は確かに大量の情報を、私の自由に扱えるURL内に「蓄えている」といえるのかもしれない。

 しかし、実際問題として、そのデータはほかの多くのサイトを経由して、WEBにアクセスできる万人が共有しているものでもある。そして、ダウンロードしたデータをそのままそっくり別の人が別の場所にアップすることだって可能なのである(そういう例が少ないのは、単にみんな面倒くさがってやらないだけであって、技術的にはもちろん可能である)。

 また、私がアップしている情報も、私個人が集めてきたデータだけを掲載しているというわけではなく、掲示板などで名前も知らない人からいただいた情報であったり、あるいはメールによって提供されたものも数多く存在している。

 つまり、私のホームページは、いかに巨大であろうとも、それは単なる「情報の中継点」あるいは「ノード」「結節点」にすぎない。出版社でもなく、新聞社でもなく、個人発行の同人誌でもなく、あるいは放送局でもない。私のホームページは単なる中継点にすぎないのだ。私は情報発信者というより、情報中継者と呼ばれるほうがふさわしいと思っている。

 たとえばこれが「電脳キツネ目組」だったら、事情は異なってくる。それは、「宮崎学」氏というキャラクターが大きなウェイトを占めるからだ。あるいは岡田斗士夫氏でも、星野監督のページでも、それはそのキャラクターが存在しなければ、価値は半減してしまう。

 しかし、私もそうだし、あるいは「しば」さんによる今はなき「あやしいわーるど」掲示板にしても、「阿修羅」ページにしても、集まってくる情報をそのまま共有する中継点としての色彩が強い。もちろん、河上や「管理人のしば」さんが書き込むとき、それはそれぞれの色彩が出てくるだろうが、それはあくまでも他の情報提供者と同じ次元に立っているのである。

 インターネットにおいては、情報は「ギブアンドテイク」という言葉で言い尽くせないと思う。成功しているホームページでは、最初から「もらう」「あげる」という関係ではなくなっているのではないか。私は「シェア・アンド・シェア」、つまり、自分の持っている情報をだれかと「共有」し、だれかの持っている情報を「共有」する、というのが、このメディアの特性だと思う。

 で、今回のテーマに戻る。推測するに、革マル派は何らかの理由で、「このような情報を発信しているDer Angriffページ」と、「そのページを作って情報提供している河上イチローなる人物」を攻撃する必要に駆られた、のだと思われる。その口実として、私が(飛んで火にいる夏の虫状態で)彼らに送ったメールが利用された、というのが真相であろう。彼らがどのような情報を嫌ったのかは、ここでは問わない。ともあれ、彼らは「河上イチロー」の発する情報を封じる必要があったのだ。

 そこで、彼らは伝統的な手法に頼った。つまり、「情報発信源」となっている人物さえつぶせば、それで情報は流れないだろう、と考えたのだ。確かに、出版社が脅されて「マルコポーロ」誌がつぶされた。テレビ局員に圧力があって、坂本弁護士のインタビュービデオは放映されなかった。これらは彼ら革マルによるものではないが(っていわなくてもわかるが)、その方法がまさにWEBに適用されようとした。

 しかし、私はあくまでもWEB上においては情報の「結節点」にすぎないのである。中継点にすぎないのである。よくても、私は情報の加工をしているにすぎない。その結節点を攻撃したとき、その攻撃の影響は、そこと密接なつながりのある阿修羅掲示板や大和維新塾掲示板にダイレクトに波及効果を及ぼした。大げさにいうならば、一つの結節点への攻撃は、WEB全体に対する攻撃として影響を及ぼし、その反響を受けることになったのである。

 たとえ私がつぶされたとしても、誰かがそっくり同じページを再現することは可能だ。コピーすればいいのであるから。あるいは、わたしの掲示板にこれまで書き込まれてきた内容も、だれか別の掲示板に引き継がれるということになるだろう。実際、それらしきものは登場し始めている。

 結論をいえば、革マル派は「攻撃できないものを攻撃しようとした」のである。海の波を攻撃しようとして、海面に石を投げたようなものだ。それは波紋を広げたが、何ら傷つけることもなかったし、むしろ新たな波を生み出すにすぎなかった。それは、彼らがWEB、ホームページ、掲示板というものの特性を知らないがために起こった悲劇であったと言ってもいい。おそらく彼らは、これほどまでに激しい反撃を食らうことになろうとは思ってもみなかったはずだ。しかも、それは私が不在中の数日間のあいだに、すでに決着が付いていたと思う。私は、私と情報を共有し、意見を交換してきたネットワーカー諸君が作ってくれた勝利の花道を、自らの意見表明によって踏み固めたにすぎない。

 改めて言っておく。革マル派は河上イチローに対する攻撃を仕掛けたのではない。革マル派は、河上イチローという情報ノードを通過するネットワーク情報すべて、そしてその情報の発信者すべてに対して、無謀な攻撃を仕掛けたのである。

※あ、言っておくが、私は攻撃されたからといって萎縮する性格じゃないからね。むしろ、かえって燃えるといってもいい。何しろ、ハカイダーなのだから。相手にするには悪いよな(笑)


 
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