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韓国大統領府の首席秘書官全員が辞意 米産牛肉問題で

2008年06月06日20時40分

 【ソウル=稲田清英】韓国大統領府は6日、閣僚級の柳佑益・大統領室長と、外交安保や経済などの分野ごとに李明博(イ・ミョンバク)大統領を補佐する大統領府の首席秘書官全員ら8人が、米国産牛肉の輸入問題をめぐる混乱などの責任を取る形で辞意を表明した、と明らかにした。李大統領が受理するかどうかは不明だが、内閣の責任論が強まる可能性もある。

 秘書官の一部は以前から辞意を漏らしていたが、李大統領は「今は適切な時期ではない。仕事を一生懸命やってほしい」と慰留していた。

 米国産牛肉の輸入再開方針に国民の反発が高まり、李大統領の支持率も20%前後に急落。5日からは72時間連続をうたう抗議集会がソウル中心部で続き、6日夜も過去最大規模の約4万5千人(警察推計)が参加している。

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