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| 5/30 卒業式の角帽投げは危険を及ぼす!? |
| 卒業式で学生たちが角帽を放り投げるのは、英国では古くから続いている伝統的な光景だが、ある大学が「安全衛生上の問題」から、角帽を着用したままでいるよう学生たちに要請したことが伝えられている。 この大学は、ケンブリッジとエセックス州チェルムスフォードにキャンパスがある、アングリア・ラスキン大学。 大学側がウェブサイトに掲載したメッセージによると、側にいる学友に帽子の角が当たるとケガをしかねないから、というのが理由。また、大学側は角帽着用の指示の他に、どの法衣を着るべきかも事細かに指定しているという。 学生自治会のフランキー・ウィッフェン会長は、「大学側が心配するのはわかるが、安全衛生に敏感になりすぎているのではないか。空中に角帽を投げるのは伝統であり、学生だからこそできる体験のひとつだ」と話している。 安全衛生を推進するチャリティ団体「British Safety Council」のチェイ・チャンプネスさんは、「規則を拡大解釈するあまり、人々を過度に用心深くさせてしまう文化になりつつあるのは残念だ。大切なのは、理にかなった安全への配慮であり、本来の目的を見失った過剰な憂慮ではない」とコメントしている。 一方、アングリア・ラスキン大学の広報担当は、角帽を投げるのを禁止にしたわけではなく、数年前に帽子が頭に当たった学生が病院行きになった事故があったので、学生たちに注意するようアドバイスしただけ、と説明しているという。 © 1999 - 2008JAPAN JOURNALS LTD. All rights reserved ＊本ホームページ中の記事を無断で複写複製（コピー、ペースト）することを厳禁します。 |