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京大、難病患者の皮膚でiPS細胞作成へ 倫理委が承認

2008年06月05日22時33分

 京都大は5日、難病患者の皮膚などから万能細胞(iPS細胞)をつくる研究について、医の倫理委員会の承認を得たと発表した。つくられる万能細胞は難病の性質を受け継いでいるため、原因解明や治療法の開発に役立つ。

 申請していたのは、京都大の中畑龍俊教授(発達小児科学)らのグループ。先天性免疫不全症や1型糖尿病、先天性筋ジストロフィー症など小児科や整形外科、内分泌内科、神経内科など七つの領域の難治性の病気を対象にする。患者の同意を得た後に、提供された細胞を使ってiPS細胞をつくる作業に入る。

 国内では慶応大で先月、神経の難病患者からiPS細胞をつくる計画が承認されている。

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