2008.05.30 Web posted at:  20:27  JST Updated - CNN/AP
こぼれ話

外部接触のない部族の集落、アマゾンで撮影に成功 ブラジル

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外部との接触を持たない部族の集落
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飛行機を見上げる先住民族

リオデジャネイロ──南米ブラジルのアマゾンで、外部社会との接触がまったくない部族の集落を撮影することに、ブラジル国立インディアン・ファンデーションが成功、写真を5月29日にウェブサイトで公開した。

部族の集落が見つかったのは、ブラジル西部のペルー国境に近い、エンビラ川沿いの熱帯雨林地域。小型機で4月28日から5月2日にかけ、同地域を20時間飛行した際に撮影した。写真には、住居や飛行機に向けて矢を構える先住民の姿が写っている。

写真の人々は戦士のようで、健康で力強い様子だった。

世界には現在、外部社会と接触を持たない部族が、100以上あると考えられている。その半数以上が、ブラジルとペルーのアマゾン地域で暮らしているとされる。

先住民族の権利を守る運動を続けるNPO団体によると、ペルー側に暮らしている部族は、森林の違法伐採により、ブラジル側への移動を強いられており、ブラジル側の部族との衝突が懸念されるという。

NPOのスティーブン・コリーさんは、「この写真は、外部社会との接触を持たない部族が、本当に存在することを示す証拠だ。今こそ、国際的な法に則って彼らの領土を守ることが必要だ。そうでなければ、こういった部族は消滅してしまう」と話している。

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