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【ベトナム・インドシナ】ハノイ鉄道2号線も円借款で

6月5日8時0分配信 NNA


 日本政府は今年度前期分の対越円借款を652億8,300万円とする通知(通報)をベトナム政府に行った。これまで毎年1回だった通知は今年度から2回となる。対越支援国で供与表明を年2回行うのは日本が初めて。案件にはハノイ都市鉄道2号線建設を含む。ホーチミン市に続きハノイでもオールジャパンが初の都市鉄道(地下鉄)を建設する見込み。

 坂場三男駐ベトナム大使が4日午前、ボー・ホン・フック計画投資相に通知した。日越政府間の交換公文(E/N)や国際協力銀行(JBIC)との融資契約は9月までに交される見込み。今回表明した円借款事業は、◇ハノイ市都市鉄道2号線建設計画(1)(ナムタンロン〜チャンフンダオ間)、146億8,800万円◇ハイフォン都市環境改善計画(2)、213億600万円◇第2期ハノイ水環境改善計画(2)、292億8,900万円──。
 
 これまでは毎年12月の対越支援国会合で供与額が発表され、翌年(同年度)3月にE/Nや融資契約が交されていた。昨年度は1,123億円。
 
 年2回実施は、案件を円借款事業として速やかに周知し、増額を求める日越政府の意図もある。日本政府が年2回に分け借款供与を発表するのは、昨年のインドに次いで2例目。
 
 ■8年後に地下鉄
 
 グエン・ミン・チエット大統領(国家主席)は昨年11月の訪日で「ハノイ・ホーチミン市の交通インフラは日本の支援で」と述べており、ベトナム政府の期待は大きい。06年度にホーチミン市1号線建設(第1期分)として208億8,700万円の円借款供与が表明された。総事業費約1,100億円の本格着工はこれからで、14年完成を目指す。
 
 07年度にはハノイ市1号線の調査・設計等のための役務(E/S)として46億8,300万円の契約を結んでいる。しかし、今回の2号線は設計のほか本体工事も含まれ1号線よりも進展が早い。
 
 1号線は11年8月着工、18年1月運転開始を目指す。既存路線の高架複線化で、総工費は1,003億円。延長14.32キロのうち、高架10.5キロ(ザーラム〜ザップバット)、地上3.82キロ(ザップバット〜ゴックホイ)。全10駅のうち高架が8駅。
 
 2号線は10年12月着工、16年1月運転開始を目指す。総工費1,310億円。タンロン橋の南からホータイ(西湖)南、ホアンキエム湖付近を通る。延長11.54キロのうち高架2.99キロ(ナムタンロン〜タイホータイ)、地下8.55キロ(タイホータイ〜チャンフンダオ通り東側)。全10駅のうち地下が7駅。
 
 両線ともホーチミン市1号線と同様、日本の技術基準で国土交通省が策定したアジアの都市鉄道標準システム(STRASYA)を適用する。
 
 なお、ハノイの鉄道整備は市中心部から南西のハタイ省ハドンまでを中国が、西のトゥーリエム郡ニョンまでをフランスが計画している。<ベトナム>

最終更新:6月5日8時0分

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