伊達鶏を丸ごと味わった!

日本橋「鶏料理てん」で

林田 力(2008-06-05 09:20)
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 2008年5月15日、市民記者の御堂岡啓昭さんと「鶏料理てん」で伊達(だて)鶏の手羽焼きを味わった。「てん」は伊達鶏を使った料理と福島・伊達地方の惣菜(そうざい)を味わえる専門店である。東京メトロ日本橋駅と直結するCOREDO日本橋(東京都中央区)の4階にある。

店自慢の「手羽の一本焼き」(撮影:林田力)
 伊達鶏はフランス原産の赤鶏で、飼料に抗生物質を使用しないなど、独特の条件で育てた銘柄鶏である。店の入り口にはテイクアウト用の鶏の丸焼きがおいしそうに置かれてあり、それに惹(ひ)かれて入る客も多いと思われる。

 店の造りは小洒落ており、落ち着いた雰囲気を醸し出している。「てん」は和食に分類されるが、純和風とは言えない不思議な空間でもある。福島の郷土料理屋の趣がある一方、伊達鶏はフランスから導入されただけあって、洋風のスタイリッシュな感覚もする。

 飲み物も地酒や焼酎に加え、ワインやカクテルもある。2人が座ったカウンター席では、鶏を丸焼きしている状態を生で見ることができた。店が自慢する「手羽の一本焼き」は皿から溢れるほど大きいもので、手づかみで食べることを推奨される。素材のうまみを、そのまま味わえた。注文してから焼き始めるため、料理が来るまで多少時間がかかり、コースの品数も多いとは言えないが、最後には満腹になってしまうから不思議である。

 御堂岡さんと私の関係は、取材者と取材対象のそれである。私が経験した東急不動産(販売代理:東急リバブル)との裁判闘争について、御堂岡さんが興味を抱き、取材を希望したことが発端だ。企業のクレーム対応顧問もしているという御堂岡さんは、東急リバブル・東急不動産の対応の悪さに強い関心を抱いた。

 「てん」の入る COREDO日本橋には白木屋という老舗呉服店があったが、東急グループに買収された。しかし、後継の東急百貨店日本橋店は売り上げ不振で1999年に閉店。三井不動産を中心とした再開発により、COREDO日本橋として再生した。このような場所で東急不動産との裁判について取材を受けるのも不思議な因縁である。

 店内の居心地の良さもあり、取材とはいうものの、堅苦しいものではなく、お互いのことをざっくばらんに語り合った。雰囲気の良い店でおいしい料理を食べながら市民記者同士で語り合うのは良いものである。すてきな店と、楽しい機会を提供してくれた御堂岡氏の両者に感謝したい。

■関連リンク
「鶏料理 てん」公式ホームページ


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