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新銀行東京、不良債権比率倍増の12%超 1016億円減資発表

 経営再建中の新銀行東京(東京・新宿)は2日、2008年3月期決算で167億円の最終赤字になったと発表した。不良債権比率は12.7%と前の期から倍増。開業以来の累積損失の解消へ今秋に減資を実施する方針も正式表明した。先月からの金融庁検査による資産査定の結果は未反映。最近の金融環境の悪化も織り込めば、再建は一段と厳しさを増す。

 新銀行東京には東京都が経営再建のため4月に400億円の追加出資を実施。一方で前期決算で開業以来3年間の累損は1016億円にのぼり、6月末の定時株主総会で同額の1016億円の減資を決議する。

 最終赤字は開業から3期連続。津島隆一代表執行役は2日の記者会見で「融資対象である顧客の経営実態の見極めが非常に甘かった」と旧経営陣を批判した。融資拡大路線の転換で前期末の貸出金残高が1894億円と前の期から20%強減り、受取利息などの資金利益が細った。業務粗利益は80%減。預金と貸出金の金利差を示す預貸金利ざやも縮小した。(07:01)

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