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【社会】

労働者から二重にマージン GWと東和リースが収受

2008年6月3日 20時24分

 人材派遣大手グッドウィル(GW、東京)の二重派遣事件で、派遣労働者1人につきGWが約5000円、派遣先の港湾運送関連会社東和リースが約2000円のマージンをそれぞれ取っていたことが3日、警視庁保安課の調べで分かった。

 保安課は両社が違法性を認識しながら、継続的にマージン収入を見込める二重派遣を続けていた疑いもあるとみて、解明を急ぐ。

 二重派遣は、労働者への責任があいまいになるうえ、マージンの二重取りなどの問題が指摘されており、職業安定法で禁じられている。

 職業安定法違反ほう助の疑いで逮捕されたGW事業戦略課長上村泰輔容疑者(37)らGW側の3人は2007年5月と6月、延べ186人の派遣労働者の氏名や性別といった事項を記した書類を派遣先の東和リースに渡さなければならないのに、これをしないまま派遣していたことも判明。

(共同)
 

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