【ニューヨーク=米州総局】13日午前のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は大幅続落し、前日比の下げ幅は一時230ドルを超えた。朝方発表の2月の米小売売上高が予想に反して減少し、米景気の後退懸念が一段と強まった。その後、格付け会社がサブプライムに絡む大手金融機関の損失計上が打ち止めに近いとの内容のリポートを発表したのを受けて買い戻され、正午(日本時間14日午前1時)現在、前日比59ドル75セント安の1万2050ドル49セントで推移している。
金先物相場はドル安などを背景に急伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で売買の中心である4月物が一時1トロイオンス1001.5ドルを付け、最高値を更新した。安全性が高い資産としてファンドや年金基金の資金流入が続いている。同時刻現在、前日比15.9ドル高の996.4ドル。
原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物が一時1バレル111ドルちょうどまで上昇し最高値を更新した。
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