【ワシントン＝丸谷浩史】4日の米大統領選予備選でマケイン上院議員はテキサス、オハイオ、ロードアイランド、バーモントの4州で順当に勝利を重ね、ハッカビー前アーカンソー州知事を退けた。ＣＮＮテレビによるとマケイン氏は4州の勝利で1195人の代議員を獲得し、過半数の1191人を上回った。9月の共和党大会で正式に大統領候補となる。

　マケイン氏は予備選の序盤では低迷し、一時は資金不足などで撤退もささやかれた。その後、本命視されたジュリアーニ前ニューヨーク市長の不振や、イラク情勢の改善などで状況は改善。予備選・党員集会の幕開けとなったアイオワ州ではハッカビー氏に敗れたものの、ニューハンプシャー州で勝利して波に乗り、2月の「スーパーチューズデー」で候補指名を確実にしていた。

　ハッカビー氏は4日夜、テキサス州で演説し、マケイン氏に電話で勝利をたたえたと明らかにするとともに「我々の戦いは素晴らしかった。私は選挙戦を終える」と述べ、大統領選からの撤退を正式に表明した。 (13:55)