手塚治虫さんが恐ろしい殺人鬼の生涯を描いたマンガ「MW(ムウ)」が玉木宏さん主演で映画化されることが決まった。山田孝之さん、石田ゆり子さん、石橋凌さんが共演する。
優秀でまじめなエリート銀行員だが、実は冷酷な殺人鬼という結城美智雄(玉木さん)が「ムウ」と呼ばれるなぞの殺人兵器を手にし、世界を滅ぼそうと企む。友人であり神父の賀来(山田さん)は、結城の犯行を阻止し、救済しようと苦悩する物語。原作は76年9月から78年1月まで「ビッグコミック」(小学館)で連載され、現在、同社と講談社から発売中。映画化は手塚治虫さんの生誕80周年を記念して企画された。
ドラマ「のだめカンタービレ」の千秋真一役などで人気の玉木さん。悪役は初挑戦で、「結城は手塚作品ならではの悪役。殺し方もとてもシャープで淡々と動じない。そんな、悪を楽しんでやりたい」とコメントしている。
監督はテレビドラマ「野ブタ。をプロデュース」や「女王の教室」(いずれも日本テレビ系)を演出した岩本仁志さん。脚本は映画「デスノート」の大石哲也さんらで、09年公開。【渡辺圭】
2008年6月2日