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「宇宙で食べ物を温めるのに小便を利用した」

イ・ソヨンさん、講演会で語る

 「宇宙飛行士の募集広告を新聞で見たのが、“宇宙飛行士イ・ソヨン”の第一歩でした」

 韓国初の宇宙飛行士イ・ソヨンさん(29)=写真=が先月30日、ソウル・世宗路の政府中央庁舎で、国家公務員たちを対象に行った講演会で、「大学院に在学中、実験室に配達された新聞に載っていた募集広告を見て、宇宙飛行士を志願することになった」と述べた。

 約3万6000人の志願者の中からわずか二人だけが選ばれた過程で、イさんにとって最大の難関は、意外にも「一般教養試験」だったという。「友だちがわたしのことを“常識知らずのソヨン”と呼ぶほどで、一般教養試験で落ちるかと思いました」とイさんは打ち明けた。

 また、イさんは宇宙へ旅立つ直前、ロシアの宇宙船「ソユーズ」を打ち上げるロケットの最上段(高さ50メートル)で2時間にわたって待機する間、緊張しなかったかという質問に対し、「外を見ることができなかったからか、わたしはただ静かに待っていたが、後で弟から聞いた話では、母が泣き騒いで大変だったようだ」と語った。

 一方、国際宇宙ステーション(ISS)で最も不便だったのは「水不足」だったという。「小便もなるべく出さないようにしたし、出たときには食べ物を温めるのに利用した。最初はしょっぱかったが、次第に慣れた」とイさんは話した。

 また最近、ISSのトイレに問題が生じ、これを修理するために宇宙船を打ち上げる準備を進めているという報道があったことについて、イさんは「ISSにはトイレだけでなく、ほかの装備が故障したときに備えて、使い捨ての便器を備え付けているが、これが消耗する前に地上から物品を調達しなければならない」と語った。

チョ・ホジン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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