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日本ダービー制したディープ、3歳の頂点 来年は外国レースも
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後方を追走したディープスカイは、最終コーナーを回るや、大外に進路を取った。
「内が詰まりそうだったし、手応えに余裕があった」と四位騎手。NHKマイルCを再現するように直線を豪快に突き抜け、内で粘るスマイルジャックを差し切って、3歳馬8150頭の頂点に立った。
昨年ウオッカで64年ぶりに牝馬を戴冠させた4位は、武豊に次ぐ史上2人目のダービー連覇。「期待通りの伸びを見せてくれた。2年連続で競馬の神様が降りてきた」と感謝し、「プラス6キロの馬体重だったが、調教をしっかり積まれ、どっしり落ち着いて頼もしかった」と陣営の労をねぎらった。
ディープスカイは未勝利戦を勝ち上がるのに6戦を要した。追い切り後にすぐ疲れが出る「体質が弱い馬だった」と昆調教師。能力を秘めた雰囲気を感じ「手元に置いて、レースを使いながらコツコツ育てる」信念を貫いた。
3月ごろから馬体にメリハリが見られ、「デビュー時とは馬が違う」と感じるまでに成長。昨年の管理馬の失敗を教訓に皐月賞に目を向けず、鋭い切れ足が生きるローテーションを組み、変則2冠制覇につなげた。
昆調教師は菊花賞など今後の予定について明言を避けたが、「(来年は)海外に行けるのではないかと思う」。可能性が広がった。
(松本恵司)