現在位置:asahi.com>スポーツ>一般スポーツ>国内> 記事 スピード水着 世界揺らす 選手の希望優先の流れ2008年05月30日11時22分 世界新を連発する英スピード社製水着の登場で、日本に限らず世界のスイマーと各国の水泳連盟も揺れている。プロ選手が増え始めた競泳界の道具選択は、サッカーなどのように選手の希望を優先する流れになりつつある。水着を国内3社に限ってきた日本水連は、6月10日に最終結論を出す方針だ。
スピード社と契約する米国水連は選手のプロ化が進んだことを考慮し、水着選択は個人契約を尊重する。スピード社と契約するオーストラリア水連も基本的には自由。他社製ならブランド名を隠すように指示している。 07年世界選手権男子100メートル自由形王者で、イタリア水連が契約する伊アリーナ社製を着ることになっているマニーニは「連盟は選手に無理強いできない」と、スピード社製着用を辞さない構えだ。ドイツ水連は09年まで4年400万ユーロ(約6億6千万円)で独アディダス社と契約を結び、スピード社製着用を禁止している。選手の不安や不満を和らげるため心理学者を雇ったものの、全選手が連盟に従うかは不透明だ。 メーカーと個人契約を結ぶプロ選手たちも、1社にとらわれない選択をしつつある。AP通信によると、アリーナ社と契約する南アフリカの主将、ザンドバーグは「五輪でスピード社製を着る。違約金は3千ユーロ(約49万円)だが、3千ユーロが何だと言うんだ」。 元男子100メートル自由形世界記録保持者、ファンデンホーヘンバント(オランダ)は07年世界選手権で米ナイキ社との個人契約に違反しながらスピード社製を着用。ナイキ社との契約は続いているが、五輪で再びスピード社製を選ぶ可能性を示唆する。 アテネ五輪女子400メートル自由形金メダルで、アリーナ社と契約するロール・マナドゥ(仏)はフランス選手権で3位に終わり、「アリーナの最新水着を待つ、としか言えない」と泣いた。(由利英明) PR情報この記事の関連情報スポーツ
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