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【解説】LRとの差を検証 国内3社が改良水着提出

2008.5.30 23:32

 日本水連から水着の改善を要請されていたオフィシャルサプライヤー3社が30日、新作を提出した。提出水着数から改良点まで、様々な点で対応が分かれたが、目を引いたのは、ミズノ、デサントによる開発の方向性だった。

 デサントは旧作から一変、生地の表面に別の素材を張り付けることで、体形保持や揚力感を得る製品を開発した。これは着用選手が世界記録を連発している英スピード社製「レーザー・レーサー」(LR)の特長とされる部分だ。田山英明アリーナマーケティング部長は「LRとの差がどこにあるのか」との観点から改良を進めたことを率直に認めた。

 ミズノも、従来の水着開発のノウハウを「1回リセットした形で素材から取り組んだ」(上治丈太郎専務取締役)。コンセプトを180度転換、LRのように体を締めつけるタイプに変更した。

 プライドを捨てての開発となったが、すでに選手の多くはLRを試着し、その“威力”を体感している。それ以上の性能の高さを証明できなければ、“LR解禁”の流れを止めることはできない。

 「入水から15メートルの感触はいい」(ミズノ)「百メートル自由形で0.5秒程度の短縮の可能性」(アシックス)と、新作の優位性を示すデータもある。だが、日本代表の上野広治監督は「(データが)五輪代表選手と比較になるかは問題がある」と指摘する。

 選手にも、「試合で着てみないと分からない」(中西悠子)との声は根強い。

 ジャパンオープン(東京辰巳国際水泳場、6月6〜8日)の結果次第で、水連は大きな決断を迫られることになる。(橋本謙太郎)

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