日本水連と北京五輪の競泳日本代表向けの水着提供で契約するミズノ、アシックス、デサントの3社は30日、日本水連に「改良版」を提示した。好記録を生むとされる英スピード社の「レーザー・レーサー(LR)」に対抗するためにわずか3週間という瀬戸際の開発レースを強いられた。最大の広告塔ともなる五輪選手の期待に応えられるか。国内3社の力が試される。
骨盤回りの動きを安定させる製品を4月に発表したアシックスは今回、脚部の動きを助ける素材を採用した。スピード社を意識したのがミズノとデサントで、体の締め付けを強めて水中での抵抗を減らす狙いを強調。水をはじく素材を採用し、軽量化も進めたという。
アシックスとデサントは一部にトライアスロン用ウエットスーツ素材で世界トップの山本化学工業(大阪市)の素材を採用。ミズノは東レとの共同開発素材を使う。
(30日 21:01)