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最終更新:2008年5月31日(土) 0時47分

クラスター爆弾、禁止条約案を採択

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 不発弾による市民への被害が深刻な問題となっている、クラスター爆弾の禁止条約を目指す国際会議で、ほぼ全面禁止とする条約案が採択されました。態度を保留していた日本も、条約案への同意を表明しました。

 参加したおよそ110か国の全会一致で採択された、「クラスター爆弾禁止条約」。最新型の一部を例外として、ほぼ全てのクラスター爆弾について、使用・製造・移転などを即時禁止する、在庫も8年以内に廃棄する、といった内容です。

 クラスター爆弾を大量に保有するアメリカ・ロシア・中国などは会議には参加していませんが、この条約で
使用には配慮せざるを得なくなると期待されています。

 「日本は新たな条約案に同意することにしました」(外務省 軍縮不拡散・科学部長 中根猛氏)

 条約は12月にオスロで署名式があり、各国が批准手続きに入った後、発効する見通しです。

 最大2000個の子爆弾が飛び散る特徴を持つクラスター爆弾。問題はその不発率です。かなりの割合で爆発せず、残ってしまいます。

 クラスター爆弾はベトナム・アフガニスタン・イラクなど、多くの戦場で使われてきました。しかし、戦争が終わった後も長い間人々の生活を脅かしています。

 爆発せず地上に残った子爆弾で住民が死傷する事故は、後を絶ちません。国際人権団体によりますと、被害者の98%が一般市民という指摘もあります。

 クラスター爆弾がたった1つでも残っていれば、その土地は農業にも日常生活にも使えません。除去のために、今も気の遠くなるような作業が進められています。

 日本政府はこれまで防衛上の理由などから、禁止されるクラスター爆弾の範囲をより緩和すべきだとして、態度を保留してきました。

 「そういう方針でよかったと思う」(福田首相)
 「どのような形で抑止力を確保するか。今後、詳細な検討が必要」(石破茂 防衛相)

 日本が現在保有しているクラスター爆弾は、すべてが禁止の対象です。これらは原則、8年以内の廃棄が義務付けられます。(30日23:36)



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