« 滋賀県に「滋賀県動物愛護管理推進計画」の策定に際し、「人獣共通感染症」及び動物(犬)の「多頭飼育」の規制に関する条例整備を求める嘆願書を提出 | トップページ

2008年5月31日 (土)

海東市長と3回目の懇談会

去る5月26日、期成同盟拡大役員会は海東市長と3ケ月振り3回目の懇談会を行いました。今回は、「午後7時30分から、伊井の集会所で」との私たちの要望に対して市長が快く受け入れていただき開催されたものです。懇談には、4月の移動で環境政策課の部長になられた早川氏、課長の清水氏ら市側から6名が出席されました。

冒頭、海東市長から、AAs問題の解決のために「何ができるか一緒に考え、最善策を見出していきたい」「国会においても上野衆議院議員が問題提起してくれた」し、今後「一緒に立ち向かっていく一歩にしていけたらと考えます」との挨拶があり、次いで前回(2/25)の懇談のなかで私たちが提起した「AAs問題に関する高島市への具体的要望事項」(HP参照)に基づいて、これまでの市としての対応について、高島市産業循環政策部長名の書面による報告がありました。その中で、 1. 滋賀県動物愛護管理推進計画の策定にあたって、2度「人の生活環境や周辺の自然環境の保全を第一とした計画の趣旨とされるよう」との意見を県健康福祉部長に提出したこと。 2. 今後、「酒波地域の当該施設で飼育されている状況、施設、設備の管理状況等について、毎週火曜日午後2時に施設の外から、また毎月1回滋賀県動物保護管理センター(獣医師を含む)職員立会いのもと施設内でそれぞれ監視」すること。 3. 「飼育する犬が万が一施設内から逸走したり、病気に感染したり、また施設の管理上問題が生じた場合は、行為者から速やかに市役所に報告するとともに被害防止に必要な措置を取るよう申し出」すること。 4. 「市は、水路および周辺の地下水の水質調査、臭気調査、粉塵調査を定期的に実施し、地域住民の健康ならびに生活環境の保全に努めるよう調査結果を行為者に示し、申し出ます。またその結果については、貴団体にも公開」する。 5. 現状では、「風評被害対策について、実態把握は非常に困難」あることなどが報告されました。

また、3月中旬に実施した東水路の水質調査の結果についても報告があり、昨年4月27日に実施したBOD調査で出た 0.7 より、今回は、4.4 と悪化していることが明らかにされましたが、実施場所が十分でなく、5月30日(本日)に施設上流および施設直下で実施するとの報告がありました。懇談の中でも、この水路の水質汚染状況や、施設内の糞尿、消毒液等の管理等について、施設に立ち入り厳格に調査する必要性について意見がだされ、市として県とも協力し対応していく旨の回答がありました。

最後に環境を守るいまづの会の松見会長より、「高島市未来に誇れる環境保全条例」にAAsに係わる条項が幾つもある、この条項を積極的に運用してはどうかという問題提起がありましたが、法による規制を実施するためにも、AAsによる被害の実態とそれを明確に立証していくことが何より重要です。そのためにも懇談のなかで市が示した、定期的な監視行動と、水質等諸調査の実施は「条例」の運用や、「法整備」をしていく上からも重要だと思います。そうした意味からも、今回の懇談会は、AAs問題の解決に向けて、市と期成同盟をはじめ住民が力を合わせていく大きな一歩になるものと考えます。

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