高知放送局

2008年5月30日 9時35分更新

小児医療体制充実へ検討会議

小児医療の体制を充実させるために県内の医療や行政の関係者が課題や対応策を話し合う初めての会議が29日夜、高知市で開かれました。

県内の小児医療をめぐっては郡部での医師不足が深刻になっているほか、共働きの家庭が多いため通常の医師の勤務時間外の診察が多く、医師の長時間労働が増えていることなどが指摘されています。この会議はこうした課題の解決に取り組もうと県の呼びかけで初めて開かれ、県内の病院に勤務する小児科医や県の関係者などが出席ました。
この中で医療関係者から夜間などに電話による問い合わせを受けて受診できる医療機関を紹介する県救急医療情報センターの存在が十分に知られていないため、県に対してPRに力をいれるよう要望が出されました。
また小児科医が少ない郡部ではほんとうに治療の必要な子どもの対応に十分な時間をかけられるようにするために、保護者に子どもの病気に関する知識を身につけてもらうための講習会を重点的に開くべきだといった意見が出されました。
この会議は今年度、あと2回開かれます。