徳島放送局

2008年5月30日 8時51分更新

料金徴収で時間外外来減少


小松島市の徳島赤十字病院では、4月から入院の必要がない患者などが時間外に診療を受けた場合に料金を徴収していますが、4月の時間外の外来患者の数を病院が調べたところ、去年の4月の半分以下に減少していることがわかりました。

徳島赤十字病院には県南部で唯一の救命救急センターがあり、最近は、医師不足で救急患者の受け入れが難しくなっている地域からも患者を受け入れています。
しかし、夜間や休日といった時間外に入院の必要がないなどの緊急性の低い患者を診察するケースが増えていることから、病院では緊急性の高い患者の治療にすばやく対応するため、4月から全国の赤十字病院で初めて、緊急性の低い患者が時間外診療を受けた場合、「時間外選定医療費」として3150円を徴収する制度を導入しました。
病院によりますと、料金の徴収を始めた4月の時間外の外来患者は1日平均50・2人で、去年4月の44%と半分以下に減りました。時間外外来を受け付けている周辺の病院で4月に時間外の患者が大幅に増えたところもなかったということで、病院では料金の徴収が始まったことで患者が時間外の受診を控えたと見ています。
徳島赤十字病院では「今のところ窓口での大きなトラブルは起きていないが、徴収について苦情を受けることもあり、制度の趣旨を理解してもらえるよう引き続き呼びかけたい」と話しています。