ユネスコの世界遺産にも指定されている古代遺跡ストーン・ヘンジが、破壊行為で損傷を受けたことが報じられた。
伝えられるところによると、今月15日深夜に2人組の男が敷地内に侵入し、ハンマーとドライバーを使って、ヒールストーンと呼ばれる中心の巨石を削り、10ペンス硬貨ほどの大きさのかけらを取ることに成功。その後、警備員に見つかり、追跡されたものの、赤のローバー400で逃走したという。
ストーン・ヘンジが破壊行為に遭うのは、ここ数十年なかったこと。遺跡を管理する史跡保護組織「English Heritage」の担当者は、犯人が「みやげ物」として持ち帰った可能性が高いと話す。ウィルトシャー州警察は、犯人が監視カメラに撮影されていた可能性があるとして捜査をしている。ちなみに、過去にはガイドが観光客に石のかけらを与えていた時代もあったという。
ストーン・ヘンジは英南部ソールズベリー近郊にある環状列石で、およそ5,000年の歴史を持つといわれる。先月敷地内で新たな発掘調査が行われ、考古学者の話ではストーン・ヘンジが建てられた秘密を解き明かすかもしれない貴重な証拠品も発見されたという。
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