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人口呼吸器内に60年生存 ポリオの米女性、停電で死亡
3歳でかかったポリオ(小児まひ)のせいで身体不随となり自力呼吸できないため、「鉄の肺」と呼ばれる人工呼吸器内で60年近く生存していたテネシー州に住む米国人女性が28日、停電による呼吸器の停止のため死亡した。AP通信が報じた。女性はメンフィスの北東約130キロの町ジャクソン近郊に住むダイアン・オデルさん(61)。目の動きで意思を伝えたり、声で起動するコンピューターを使うなどして勉強。高校の修業証書を得て大学の課程を履修していたほか童話も書いていた。
オデルさんはワクチンが開発される直前の1950年代にポリオに感染し全身がまひ。金属製のシリンダーから頭部だけを外に出し寝たきりだった。圧縮空気を使い肺を伸縮させる人工呼吸器内で生きてきた。突然の停電で緊急用の発電機起動が間に合わなかったという。(共同)