笠松競馬(羽島郡笠松町)は27日、新たに所属馬11頭から馬インフルエンザの陽性反応が出た、と発表した。うち2頭は誘導馬で、同日から登板できず、誘導馬の騎手が徒歩で先導する異例事態となった。23日以降の陽性馬は10厩舎(きゅうしゃ)19頭に拡大。名古屋競馬との交流も沈静化まで制限される見込みで経営に影を落としそうだ。

 いずれも発熱などの症状は出ておらず、感染経路は不明。陽性馬は最短でも12日間は隔離厩舎で過ごす必要があり、誘導馬も今回の30日までのレースでの復帰は不可能。9頭立てだった27日の第5レースは、出走取り消しで6頭立てに減った。県地方競馬組合は「7頭立てを割るとレースの魅力低下や馬券の売り上げ減少が懸念される」と危惧(きぐ)し、消毒に追われている。28日は陽性馬5頭の出走は取り消すが、レースは予定通り開催する。

 一方、名古屋競馬は27日、来月3―6日のレースで、笠松所属馬の出走は受け入れないことを決めた。