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京都府警初の女性警視としてハイテク犯罪対策室長に就任することになり、抱負を語る小山雅子さん(京都市上京区・府警本部) |
21日に発令される京都府警の人事異動で、府警採用で初の女性警視が誕生する。現在は生活環境課次席の小山雅子さん(52)で、ハイテク犯罪対策室長に就く。インターネットのファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」の開発者の逮捕などで全国的に注目されているハイテク捜査部門を率いることについて、「非常に光栄と思うのと同時に重責を感じる」と決意を新たにしている。
同志社大で心理学を専攻した小山さんは「人と接する仕事」として警察官を志し、1978年に採用された。女性警察官の採用は30年ぶりだった。上鴨署(現・北署)の生活安全課長、府警本部の生活安全企画課でDV(ドメスティックバイオレンス)やストーカー犯罪などを担当した。
ハイテク犯罪対策室は今年1月にも、アニメ著作物に潜ませたコンピューターウイルスをウィニー上で流した男を逮捕し、大きな反響を引き起こした。「一からの勉強。時代の波でどんな犯罪にもコンピューターが絡む。ますます力を入れたい」と意気込む。
府警には約400人の女性警察官がいる。後輩に「甘えず、自分の責任を果たし、『仕事ができる職場の華』になってほしい」とエールを送り、自身には「府民の要望や女性の視点に立った仕事を続ける。一生懸命やっていくことで開ける道がある」と言い聞かせる。
警察庁によると、女性の現職警視は近畿では7人目。
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