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川田アナの心の友「悩みは1つではない」

 元TBSでフリーアナウンサーの川田亜子さん(享年29)の自殺から一夜明けた27日、川田さんが「ソウルメート(心の友)」と呼んでいた友人がスポニチ本紙の取材に応じた。米平和運動家のマット・テイラー氏で、この日、都内で無言の対面。自殺直前の25日午後も会ったといい「年明けから精神的に不安定になった。2、3月に自殺したいと言うようになった。悩みの原因は1つではない」と明かした。

 悲報から一夜明け、川田さんが最も信頼していた相談相手のテイラー氏は、悲しみに何度も声を詰まらせながらスポニチ本紙の取材に応じた。

 「亜子にはけさ(27日朝)会ってきました。彼女は、家族はもちろん、仕事、そして所属する事務所のことも大切に思っていた。だからみんなに迷惑を掛けないように身辺整理していて、計画して自殺したのだと思う。本当につらい。みんな泣いている…」

 テイラー氏は幼少期を兵庫県で過ごし、原爆の惨禍を学んだことで米NGO「世界核兵器解体基金」を設立。核廃絶運動に幅広いアプローチで取り組んできた中、報道志向だった川田さんと昨年11月に知り合った。

 「悩みはすべて聞いていました。自殺直前の25日も昼食に誘い、夏用のドレスをプレゼントしました。すると“もう元気になりました”と言っていた。だから自殺と聞いた時はとてもショックだった。いま振り返ると、自殺の決意を固めていたから明るかったのかもしれません」

 年明けから精神的に不安定になったという。

 「どんどんつらそうになって2、3月には“自殺したい”と言うようになった。精神科を紹介して通わせたり、いかに彼女が周囲に必要とされ、愛されているかをたくさん伝えました。事実、彼女は礼儀正しく、人の気持ちをケアできる素晴らしい人だったから」

 悩みの原因については「1つではない。いろいろなものが重なった。ただ、仕事の部分では忙しかったTBS時代と違い、フリーになって仕事以外の時間が増えたことにストレスを感じていたようだ。“もっと忙しくしたい、暇な時間がたくさんあると世の中が暗くなる”と言っていた」と指摘。自殺直前も川田さんは「この1週間仕事がない」と言っていたそうで「英語学校を調べるなどして時間を埋めようと努力していたが、ダメだった」と心のすき間を埋めることはできなかったようだ。

 ただ、車が多く駐車する道路で命を絶ったことに「誰かに見つけてほしかった、助けてほしかったのだろう。彼女も死を本当に望んでいたわけではないと思う」と語った。

[ 2008年05月28日 ]

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