福岡の中学校火災は放火、容疑の卒業生少年ら逮捕
福岡市南区曰佐の市立曰佐中で16日未明、職員室などが焼失した火災で、福岡県警南署は27日、同市内の少年3人(16、17歳)が火を付けたと断定、非現住建造物等放火容疑などで逮捕した。3人のうち1人は同中の卒業生だった。
捜査関係者によると、3人は16日午前4時15分ごろ、校舎1階の職員室に侵入。ガソリンをまいてライターで火を付け、職員室や校長室など計約250平方メートルを焼いた疑い。
3人のうち2人(いずれも16歳)は同日午前7時30分ごろ、同中学校付近で自転車に乗って消火器を噴霧しているところを捜査員に見つかった。同署は現場近くのマンションから消火器を盗んだとして窃盗容疑で逮捕。曰佐中の火災について追及したところ、2人のうち1人が放火を認めたという。
同署は、2人の携帯電話の通話履歴などから、火災発生前後に連絡を取り合っていた別の少年(17)を突き止めた。
この火災の約3時間前にも同中の南約1キロの公園で自転車2台が燃える不審火が発生している。また、近辺では昨年11月以降、郵便受けのチラシが燃えたり、マンションのエレベーター内でぼや騒ぎが起きたりするなど不審火が相次いでおり、同署は関連も調べる。
(2008年5月27日 読売新聞)