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「最下層カースト優遇」求め暴動、31人死亡 インド

2008年05月26日09時56分

 【ニューデリー=小暮哲夫】インド西部ラジャスタン州で23〜24日、最下層のカーストの人々に与えられる優遇策を州政府に求める少数部族のデモ隊が暴徒化し、地元報道によると、警察の発砲で少なくとも30人が死亡、デモ隊の暴行を受けた警官1人も死亡した。

 インドでは、カースト制度で「不可触民」と呼ばれた最下層の人々と、生活水準の低い少数部族を、それぞれ「指定カースト」と「指定部族」と定めている。両者は人口の2割を占め、公務員の採用や国立大学の入学で優先枠が与えられる。

 同州で人口の約5%を占めるグッジャール族が、自らも指定部族にするように州政府に要求。数千人が23日から、こん棒などを持って鉄道や幹線道路の封鎖を始め、制止しようとする警察と衝突した。

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