クローンモデル販売終了

色々と波乱を巻き起こしたNKROCKSOUNDのクローンモデルですが現在ある在庫分を売り切り、販売を終了することにしました。

販売当初、音で勝負!と思って作ったものだったのですが、かなり自分のエフェクターに対するエゴが前面に出た作品となりました。

他のエフェクターと比べてNKROCKSOUNDの方針とするサウンドからは若干ずれたものだったのですが、同じパーツ、同じ回路であっても作り手の技術、感性によってそのサウンドは変化すること、作り手の感性の価値を証明することがこのエフェクターの製作の狙いだったのでそういう意味ではある程度目的は達成できたのかなと思います。

実際にオリジナルや某クローンモデルと比べて、NKROCKSOUNDのものは音が手になじむ、よりプレイヤーの視点が反映されているという感想もたくさんのお客様からいただけたので、そういう意味でも作った価値があったのではないかと思っています。
ハンドメイドエフェクター市場に旋風を巻き起こしたオリジナルモデルも作り手の技術、感性の価値を証明したからこそプロアマ問わず多くの愛用者がいるわけですし、今後も作り手のチューニング技術、モデファイ技術の価値を証明するエフェクターを作っていきたいと思います。

ただ、今回のクローンモデル販売によって、考え方の違う人たちからは色々と非難されたりもしてかなりの苦労もありましたが、(さすがにここまで圧力をかけられるとは思っていませんでした、、、。)楽器は知識だけで作ってもいい音はできないのでそういう流れには飲み込まれないようにしようと思います。

この内容に関しては後日もう少し詳しく触れようかなと思うのですが、例えばPAをやる際に会場の音場の調整のために31バンドぐらいの大きなグラフィックイコライザーで音場の調節をします。これは会場や使用する機材によって音の特性(何Hzあたりが強いとか弱いとか)がそれぞれ違うのでそれを補正したり、ハウリングを起きにくくすることが主な役目なのですが音場調節をするのにはまず音場を正確に感じることの出来る耳があることが重要で、その次に技術者にとってどんな音場特性がフラットなのかということが音を作るうえで大きく関係してきます。
エフェクターも全く一緒で結局のところ作り手の耳がいいこととセンスが問われるわけです。
エフェクターの知識をひけらかすことよりも、いい音を作ることのできる耳と技術のほうが重要かなと。

モデファイしたエフェクターをただのコピーだとか評価がよければサクラ評価だとか、そういう陰口を言われているのはあまり気分が良くありませんが今後も今までどおり活動を続けていこうと思います。

 by nkrocksound | 2008-05-27 23:28 | Trackback

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