06年10月にいじめを苦に筑前町立三輪中2年の森啓祐君が自殺した問題で、父順二さん(41)が26日、不適切な発言で処分を受けた1年時の担任について「なぜ研修を受けずに復職できたのか」などとする質問状を県教委に提出した。
当時の校長や2年時の担任は県教育センターで研修を受けた後、今年2月と4月にそれぞれ復職。一方、1年時の担任は06年10月から病気休暇・休職し、今年4月に復帰した。森さんは「研修の機会もなく、私たちが会うこともままならない。これではいじめ問題と向き合うことができない」と訴えた。
このほか、啓祐君に卒業証書がなかったことについて現在の三輪中校長に尋ねたところ「私だったら卒業証書はほしくない」と言われたとして、県教委の考えを質問した。県教委は6月13日までに回答する。
〔筑後版〕
毎日新聞 2008年5月27日 地方版