快晴で初夏の陽気に恵まれた25日、福岡都市圏の多くの小中学校で春の運動会が行われた。懸念された光化学スモッグの注意報発表もなく、福岡市内では今シーズンのピークとなる75小中学校で開催され、運動場には子どもたちの歓声や保護者の応援の声がこだました。火事で校舎が被災した同市南区の曰佐中学校(真鍋和弘校長、407人)の生徒も元気に校庭を駆け回った。
22日に北九州市で今年九州初の光化学スモッグ注意報が発表され、福岡市内の学校もスモッグを警戒してピリピリ。運動会当日に注意報が出れば中止する方針だっただけに、福岡市教委は予定通りの開催に胸をなで下ろした。
今月16日に職員室など校舎の一部が燃えた曰佐中学校も同日、体育大会を実施した。
ショックを受けた生徒がいることから延期も検討されたが、生徒へのアンケートで開催を希望する声が多く、教師や地域住民らが校舎の焼け跡の清掃をするなど急ピッチで復旧作業を進め、開催にこぎ着けたという。
リレーや組体操など18競技があり、校庭に生徒たちの明るい声が響き渡った。閉会式で、大会の委員長を務めた3年生の男子生徒が「先生や保護者、地域のみなさんのおかげで、無事体育大会を終えることができました」と感謝を述べた。
=2008/05/26付 西日本新聞朝刊=