サンロクゴジョブステ

チャレンジする人へのメッセージ

ストレスから急性胃腸炎になり会社を辞めようと悩んだことも

かわだあこ●1979年1月17日、石川県金沢市生まれ。金沢大学附属小、中学校、盛岡白百合学園高等学校、白百合女子大学文学部卒。2002年TBS入社。現在、「爆笑問題のバク天!」「島田検定!国民的潜在能力テスト」「GORO' S BAR」などに出演。趣味はゴルフ、スポーツ観戦、プチガーデニング、映画鑑賞、将棋と幅広い。

小学校から地元の進学校に通う。高校時代には海外留学を経験する。大学は名門のお嬢様校。
当時、志望していた職業に求人がなかったことから、第二志望だったアナウンサーになるため、テレビ局の試験を受ける。受験したTBSともう一つの局とは両方とも合格した。ご存知の通り、数千人が受験して、合格するのはわずか2、3人という狭き門だ。「人も羨む」という表現があるが、この人のためにあるのではないかと思ってしまう。
ところが、神様は誰にでも平等に試練を与えるものだ。入社1年目から始まる研修では、他の新人から置いてきぼりをくった。大学3年のときにはすでにアナウンサーになりたいと思ってはいたものの、特別な準備をしていたわけではなかった。多くの人がそうするように、アナウンサーを養成するスクールに通ってもいなかった。
「できなかったことができるきっかけってあるんです。今、思えば簡単なことなんですが。いろんな人からアドバイスをもらいましたが、最後は自分しかありません。学ぶにも時間が必要だと思いました」と川田さんは振り返る。
そして、今から2年前にはより大きな波が襲ってきた。ストレスから急性胃腸炎になってしまったのだ。それで番組を休むようになると、スタッフには「川田は身体が弱い」と思われてしまい、それがまたストレスになった。
「悩んで悩みました。会社を辞めようと思ったくらいです。でもどうにかなるでしょうし、引きずっていても仕事になりません。金沢の人って我慢強いんですよ。最近は実家へよく帰っています。帰ると元気になれますから」。
育ちの良さからだろうか、明るく屈託がない。
アナウンサーといえば、ニュース原稿を読むものという固定観念がある人もいるかもしれない。だが、今ではそれは過去のものとなっている。原稿を読むだけでなく、セリフもしゃべらなければならない。ニュースとバラエティ番組では180度も趣が異なるのだ。
どのような種類の番組を担当するかはわからない。ご本人も入社以来、とり立てて希望することはなかった。アナウンサーはこうあるべきだといったステレオタイプの考えももっていない。すべてを受け入れてきたし、自分にとってマイナスなことであっても不満と思ったこともなかった。
どのアナウンサーが番組を担当するかは、番組を制作する各部署からの依頼によることが一般的だという。よって、「売れっ子」のアナウンサーもいれば、なかなかお声のかからない人もいる。どの会社にもあることだが、人間関係に悩むことはないのだろうか。そのことに水を向けると、「あまり羨ましいとは思いません。あの人だからできるのであって、たぶん自分はできないだろうなって。でも、私のやっている仕事は自分しかできないと思うようにしています」とサラリとかわされた。
アナウンサーのように競争率が高く、簡単にはなれない仕事を目指している人もいるだろう。その人たちのためにアドバイスを求めたところ、次のように答えてくれた。
「今はなれなくても、本当にやりたいのであれば、その職業に近い仕事を手当たり次第やってみてはどうでしょうか。でも、もし希望とは違う会社や職業に就いてしまったら、それが運命と受け入れてみることも大切です。その人の可能性をその仕事や会社が見つけてくれるかもしれませんから」。
現在、26歳。入社して4年目になる。
「まだ、ニュースの経験は少ないのですが、アナウンサーとして極めたいと考えるようになりました。アナウンサーを一生続けていくかどうかはわかりませんが、映像の仕事に興味をもってきましたので、その仕事には関わっていきたいですね。でも、運命の人に出会えたなら、その人につくすのもいいかもしれませんね。また最近、年をとりたいとも思っています。ひとつシワが増えたとき、幸せに思えたらいいなって」。
どこまでもピュアだ。この記事でまた男性ファンが増えるのではないだろうか。

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