MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

ニュース: 事件 犯罪・疑惑事故・災害裁判写真RSS feed

「過重労働で自殺」と提訴 JR脱線事故で尽力の医師遺族

2008.2.25 21:27
このニュースのトピックス自殺

 済生会滋賀県病院(滋賀県栗東市)の救命救急センター長だった長谷貴將さん=当時(51)=が平成18年5月に自殺したのは、JR福知山線脱線事故で救命活動に尽力したのを契機に病院側から通常の勤務以外にも過重な講演活動などを求められたためとして、遺族(85)が25日、病院を運営する社会福祉法人恩賜財団済生会(東京都)を相手取り、1億円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こした。

 訴状などによると、長谷さんは17年2月、同病院の救命救急センターに着任。同4月に起きた脱線事故現場には発生から約4時間後に駆けつけ、救急医療を行った。事故後、がれきに点滴を持ち込んだ救命活動が全国に知られ、病院側の指示で講演や会議への参加などが増えた。

 このため、自殺直前は、多忙を極めた上、同僚から中傷を受けるなどして、うつ状態に追い込まれていたという。

 原告側は「病院側は対外的業務の増加にもかかわらず、人員を補充しないなど安全配慮義務に違反し、自殺に追い込んだ」と主張。これに対し病院側は「通常業務以外は強制ではなく、本人の裁量にまかせていた。時間の融通をきかせるなど協力しており、精神的に追い込むことはなかった」と反論している。

関連トピックス

PR
PR
イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。