2007年12月31日

韓国王室の東洋医学健康法

 今月2日、韓国大手メディアからの招待を受け、私はユネスコの世界遺産にも登録されている昌徳宮(チャンドックン)に足を運んだ。昌徳宮は1405年、朝鮮王朝の正宮である景福宮の離宮として建造され、現在も13の建物が残っている。私は、現地で仲良くなった韓国人大学生の李賢旭さんにガイドしていただきながら、昌徳宮の中を散策した。

 その私の目に付いたものが、王様が使用していたという便所である。便所の下には、小さな扉が付いている。この扉から、王家直属の皇医(医師)が毎朝、平たい容器を差し込み、王様の大便が、その容器の中に入るようにしていたという。そして、皇医は、用を足し終えた王様に対し、「梅の花が咲きました……」などと声をかけるそうだ。間違っても「あぁ、くさい!」などと言ってはいけなかったという。

 王様が便所を出た後、皇医は扉を開き、中の容器を取り出し、特別な箸(はし)を使ってソレをほじくり返す。これには、もちろん意味がある。消化物などから、王様の健康状態をチェックするのである。皇医は、毎朝この作業を繰り返し、王様の健康維持に努力していたのだという。

 インドネシアのとある民族は、毎朝、自分の小水を飲んで、健康状態をチェックするという。またベトナム奥地の少数民族も、自分の糞で健康状態を調べるそうだ。朝鮮大陸には食糞の文化もある。日本でもまた、検便で自分の健康状態を知るという方法が古くから行われている。健康維持は、日常生活の食事から。便は健康のバロメーターである。現代の予防医学においても、韓国王室のこの慣例から学べることがあるのではないだろうか。これは東洋医学に共通して言えることである。
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071214/18519
(著者:上杉幸憲/農業ジャーナリスト、NPO法人日本水フォーラム節水リーダー)
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