小学生時代の話ばかりでは何なので、最近あった話を…。

いま住んでいる木造の賃貸アパート（築20年）の近くに
【本場大阪　お好み焼き】
と大きく看板に書いて宣伝しているお好み焼き屋が出来た。

家から歩いて行けるのと、
自分たちで好きに焼かせてくれるのが気に入って
お店のオープン以来、何度か足を運んでいる。

ある日『どっちの料理ショー』という番組で
《大阪牛スジネギ焼き VS もんじゃ焼き》が取り上げられ、
いかに双方が美味しいかをあの手この手で紹介していた。
その中で「牛スジネギ焼きを食べたら病みつきになるでぇ〜」
と大阪で行列が出来る有名店のおっちゃんが叫んでいた。

僕はそのナニワのおっちゃんの一言にグラグラきてしまった。

で、先日そのお好み焼き屋で何を食べようか口を半開きにして
メニューをめくっていると、な・なんとそこには
《本場大阪の味！　牛スジネギ焼き！　一度食べたら病みつきに！》
と書いてあるではないかっっっ。
しかも、メニューの写真には山盛りの牛スジ。

「これだ…この山盛りの牛スジ…テレビと一緒じゃないか」

僕はフガフガと鼻息も荒く
《本場大阪の味！　牛スジネギ焼き！　一度食べたら病みつきに！》
を注文した。

待つこと数分。

「お待たせしました〜こちら《牛スジネギ焼きになります》」
と運ばれてきたお好み焼きの具が入ったボールの中を見て
僕は驚きと悲しさがないまぜになったハニワ顔になってしまった。

写真と違う………。

写真では牛スジが「これでもかっ」と入っているのに
実物では「どうもすみません」という位しか入っていなかったのだ。
トホホ…山盛りの牛スジを楽しみにしていた僕はがっくりきた。
味が悪くはなかったのが救いだったのだけれど。

実物を見てビックリしたと言えば…先日こんなことがあった。
ビックリしたというよりはビックリされたのだが…。

僕は買い物が好きで、
よく近所のスーパーに一人で買い物に出かけている。
【30％引き】とか【50円引き】と書いてある商品には目が無く、
レジの時に「こちら30％引きです…こちら50円引きです…」
と言われると、何ともいえない幸福感に包まれてしまう。

そんな買い物中の出来事。
そのスーパーで小学３〜４年生とおぼしき女の子と
お母さんが仲良く手をつないで買い物をしていた。

すると、チラチラとこちらを見ていた女の子が僕を指差して、
「ママ〜、あの人テレビと違う〜。テレビよりデカイよ〜」
それを聞いたお母さん。
「しっ！聞こえたらどうするの！テレビと本物は違うのよ！」

テレビと違う………。

う〜む…。
たしかにテレビの画面ではどれだけ大きいかは分かりにくい。
しかし、だからといって人を怪獣のように言わなくても…。

メニューの写真にしてもテレビの画面にしても
実際と違うということがままあるものなのだと感じたきょうこの頃。
でも僕は今さら小さくなれないので、この大きさで勘弁して下さい。

余談…。
「どうすればそんなに大きくなれるんですか？」とよく聞かれる。
僕は中学・高校とバレーボール一筋だったので、
１センチでも１ミリでも背を伸ばしたかった。

そこで、中学・高校を通じて
《毎日牛乳１リットル》《おやつは煮干》
という厳しい戒律を守ってきた。

名づけて『牛乳・煮干大作戦』。

その甲斐あって、中学卒業のとき165センチだった身長は
高校卒業のときには183センチにまで伸びたのである。
（もちろん牛乳と煮干の効果だけではないのだろうが）

ある日、親戚の家で背が伸びないと悩んでいた従姉妹の子に
「私もモデルみたいに背が大きくなりたい」
と言われたので、秘伝の『牛乳・煮干大作戦』を伝授した。

高校１年生で148センチだった彼女の希望は
最低でも160センチ、出来れば170センチになることだった。
また、運動もした方がいいと言われバスケットボール部へ。

３年後…。

彼女の身長は148センチのまま。
しかし、健康診断のレントゲン検査でこう誉められたと言う。
「若い割には骨がしっかりしてるわねぇ〜」
そう、身長が伸びないかわりに骨だけ太くなってしまったのである。

話と違う………。

今でも会うたびに
「骨だけ太くなった」と彼女に恨みがましく言われている。

2004.07.08 ｜ ｜ コメント[0] ｜ トラックバック[0]