東京・通勤電車にて…
所用があり、先週、3日ほど
実家のある埼玉の所沢から東京の麻布まで通うことになった。
朝の通勤ラッシュの真っ最中を1時間半あまり…。
僕はこの通勤ラッシュが何よりも苦手である。
なにせ朝から大勢の見知らぬ人にもみくちゃにされて、
息苦しいし、疲れるし、電車はノロノロ運転するし…。
僕も大学を卒業して1年ほどはこの通勤ラッシュを経験した。
すし詰めの車内には何百人もの人がいるのに、
話し声もせず、聞こえるものといえば電車の走る音と、
ウォークマンから聞こえる“シャカシャカ”という音、
新聞を折りたたんだりする音くらいのものである。
福島に来てやっと人間らしい生活が出来ると喜んでいたのだが、
個人的な事情があって朝から都心に行かなければならない。
「あの通勤ラッシュに巻き込まれるのか…」
考えただけでも、どよょ〜んと憂鬱になってしまった。
そんな通勤電車でほほ笑ましい(!?)一コマがあった。
ある駅から、小学2年生位の女の子と
40代半ば位のお父さんが乗り込んできた。
女の子は都心の私立小学校にでも通っているのだろうか、
上品な制服と高そうなカバンを大事そうにかかえ、
はぐれないよう、お父さんの手をしっかり握っていた。
電車が走り出してしばらくした頃、
静かな車内でそのお父さんと女の子が話を始めた。
父「あさ先生に会ったら何て言うの?」
娘「う〜んと、『おはよう』って言う!」
父「『おはよう』は友達に言う時でしょ。先生や近所の人には
『おはようございます』って丁寧に言いなさい」
娘「うん、分かった」
父「じゃぁ言ってごらん」
娘「『おはようございます!』」
ほほ笑ましい親子の会話に車内の空気も少し和んだようだった。
しかし、次の瞬間から可愛い女の子の暴走が始まったのである。
父「じゃぁ、学校から帰るときは何ていうの?」
娘「う〜んとね、『さようなら』って言う」
父「先生にも友達にも、そう言うんだよ」
娘「うん!じゃぁ練習する!
『さようなら』『さようなら』…
『さよおなら』『さよおなら』…
『おなら』『おなら』『おなら』ウフフフフフ!」
いつの時代も小さい子供はビロウな話題が大好きなものである。
父「こら!『おなら』なんて言わないの!」
娘「『おなら』『おなら』」
父「あんまり行儀悪いと、パパ怒るよ!」
娘「だって、パパよく『おなら』するじゃない。ブーッて」
父「パパは人前で『おなら』なんかしないぞ」
娘「きのうもお風呂から出て裸で『おなら』して
ママに怒られてたじゃない!」
父「………」
娘「パパの『おなら』に『さよおなら』!」
父「………」
娘の圧倒的な勝利である。
終点までの30分間、お父さんはずっとうつむいたまま。
周囲は笑いをこらえるのに必死だった。
たまには通勤電車の中で笑えることもあるものだと思った、
2月の東京での出来事である。
実家のある埼玉の所沢から東京の麻布まで通うことになった。
朝の通勤ラッシュの真っ最中を1時間半あまり…。
僕はこの通勤ラッシュが何よりも苦手である。
なにせ朝から大勢の見知らぬ人にもみくちゃにされて、
息苦しいし、疲れるし、電車はノロノロ運転するし…。
僕も大学を卒業して1年ほどはこの通勤ラッシュを経験した。
すし詰めの車内には何百人もの人がいるのに、
話し声もせず、聞こえるものといえば電車の走る音と、
ウォークマンから聞こえる“シャカシャカ”という音、
新聞を折りたたんだりする音くらいのものである。
福島に来てやっと人間らしい生活が出来ると喜んでいたのだが、
個人的な事情があって朝から都心に行かなければならない。
「あの通勤ラッシュに巻き込まれるのか…」
考えただけでも、どよょ〜んと憂鬱になってしまった。
そんな通勤電車でほほ笑ましい(!?)一コマがあった。
ある駅から、小学2年生位の女の子と
40代半ば位のお父さんが乗り込んできた。
女の子は都心の私立小学校にでも通っているのだろうか、
上品な制服と高そうなカバンを大事そうにかかえ、
はぐれないよう、お父さんの手をしっかり握っていた。
電車が走り出してしばらくした頃、
静かな車内でそのお父さんと女の子が話を始めた。
父「あさ先生に会ったら何て言うの?」
娘「う〜んと、『おはよう』って言う!」
父「『おはよう』は友達に言う時でしょ。先生や近所の人には
『おはようございます』って丁寧に言いなさい」
娘「うん、分かった」
父「じゃぁ言ってごらん」
娘「『おはようございます!』」
ほほ笑ましい親子の会話に車内の空気も少し和んだようだった。
しかし、次の瞬間から可愛い女の子の暴走が始まったのである。
父「じゃぁ、学校から帰るときは何ていうの?」
娘「う〜んとね、『さようなら』って言う」
父「先生にも友達にも、そう言うんだよ」
娘「うん!じゃぁ練習する!
『さようなら』『さようなら』…
『さよおなら』『さよおなら』…
『おなら』『おなら』『おなら』ウフフフフフ!」
いつの時代も小さい子供はビロウな話題が大好きなものである。
父「こら!『おなら』なんて言わないの!」
娘「『おなら』『おなら』」
父「あんまり行儀悪いと、パパ怒るよ!」
娘「だって、パパよく『おなら』するじゃない。ブーッて」
父「パパは人前で『おなら』なんかしないぞ」
娘「きのうもお風呂から出て裸で『おなら』して
ママに怒られてたじゃない!」
父「………」
娘「パパの『おなら』に『さよおなら』!」
父「………」
娘の圧倒的な勝利である。
終点までの30分間、お父さんはずっとうつむいたまま。
周囲は笑いをこらえるのに必死だった。
たまには通勤電車の中で笑えることもあるものだと思った、
2月の東京での出来事である。
2005.02.28 | | コメント[0] | トラックバック[0]