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大野 修

プロフィール

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頂いたメッセージ(3)

《天気予報GOOD!》
「分かりやすく重宝しています。特に夕方から次の日の朝までの天気、風の強さ等が分かって良い。NHKも全国の模様は解説しますが、県内についてはFCTが最高です。どうか、今の調子で今後ともよろしく!大野さんの明るい雰囲気も良い。『なってしまいそうです---』という話し方も耳に心地よい」(福島市・ゴジ太郎様)

ありがとうございます。
何だかお腹の辺りがくすぐったくもなりますが…。
これからも頑張りますので、叱咤激励を宜しくお願い致します。

内輪の話になりますが、実は、ここ一ヶ月位が
気象予報士にとって“鬼門”とも言える時期なのです。
といいますのも、梅雨をもたらす梅雨前線が意外と曲者。

梅雨前線は南の太平洋高気圧が送り込む暑く湿った空気と
北のオホーツク海高気圧が送り込む冷たく湿った空気の間に出来ます。
この梅雨前線の動きにはヒマラヤ山脈経由の偏西風も一役買います。

梅雨前線は日本周辺数千キロの大きな仕掛けの上に出来ているのです。

この時期の天気予報は、梅雨前線がかかれば「雨」。
梅雨前線がかからなければ「曇り」となるのですが、そう話は単純ではありません。
梅雨前線の位置が一日で50キロも南北に変わるため、その予想が難しいのです。

気象庁は毎年のように、数億円〜の費用をかけてスパコンの能力を向上させています。
それでも、気まぐれな梅雨前線の動きを正確に予測することはまだ出来ていません。
数千キロものダイナミックな大気の動きを完全に捉え切れない処は、科学の限界とも言えます。

この時期の週間予報は一年で一番精度が落ちます。
翌日の予報に四苦八苦するのに、週間予報の精度が良いハズは…。
気象庁の予報官の皆さんも、胃の痛い日々が続くのではないでしょうか。

言い訳がましくなりましたが、気象予報士にとってこれからが一番厳しい季節。
厳しい目で天気予報をご覧頂いて、厳しいご意見を頂ければと思います。
これからも、どうぞ宜しくお願いいたします。

2007.05.22 | コメント[0]トラックバック[0]

頂いたメッセージ(2)

『個人的意見ですが、他局の予報は「だいたい」とか「ほとんど」とかアバウトな表現が多いのですが、大野さんの言葉は本当に納得できます!
たとえ予報がはずれても、許せちゃうんですよ〜(はずれないですけどね)
あの大きな画面を黄色いマルで、ポンポン タッチして表示を切り替える、
仕草が好きです。ビールマークが出ると冷蔵庫のビール本数を増やしてみたり♪♪
ただただ好きなのではなく、ゴミを拾いながら汗だくで歩いたりする姿を見ているからこそ、純粋に応援したくなるんです!!
これからの ご活躍を心より期待しています』(郡山・えみ様)

温かい励ましを頂き、本当に有難うございます。

先日、近所のスーパーで幼稚園位の男の子とお母さんの
「ママ〜、あの人テレビよりおっきぃよ〜(怖)」
「ダメッ!ジロジロ見るんじゃないの!」
という会話で傷ついたデリケートなハートが癒されました。

が、しかし辛口な意見もあります。

「きょうは夕方雨だから自転車は止めた方がいいよ」(夫)
「え〜、荷物重いし買い物もあるから自転車で行く」(妻)
「気象予報士の言うことを信用しないのか」(夫)
「…じゃぁ歩いて行く」(妻)

結局雨は降らず、妻の勝利(なのか!?)

「全然降らなかったじゃないよぅ」(妻)
「雨が降らない損失より雨が降る損失の方が大きいのだ」(夫)
「何言ってるか全然わかんない」(妻)
「つまり…つまり…予報は予言と同じことなのだ」(夫)
「それじゃ気象予報士じゃなくて気象予言士って名乗れば」(妻)
「それより気象祈祷士は?」(夫)
「外れたら気象虚言士だよね」(妻)

ある家庭で実際にあった会話を再現しました。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」
ではなく、きちんとした予報をこれからも頑張ります。

2007.05.11 | コメント[0]トラックバック[0]

久しぶりに感動

トリノ五輪で荒川静香さんが金メダルを獲得してからフィギュアスケートが大ブームとなっている。長野五輪の頃から、本田武史さん(プロ)を取材してきたこともあって、フィギュアスケートには関心があったが、過熱気味の最近の「ブーム」には苦笑いしている。

詳しい方はご存知かとは思うが、トリノ五輪の前のシーズンから【採点システム】が変更になった。従来[技術点][表現点]をそれぞれ6点満点で採点していたものを、ジャンプやスピン・ステップの難度などを基礎点や加減点で評価するようになった。スピンは3回転以上しないと一種類とは見なされない、3回転のジャンプは一種類を2回以上飛んでも得点にならない、フリー演技ではコンビネーションジャンプは3回まで、などなど…細かいルールがてんこ盛りで、選手は分厚いルールブックを片手に練習をしているそうだ。

そもそもルール改正が行われた原因は、トリノ五輪の前に行われたソルトレークシティ五輪で、採点に不正が行われたことに端を発している。6点満点の印象点では採点に不正が入り込む要素があるとの意見から、一つ一つの演技が何点で、その合計が得点になる透明性の高い現行の採点システムが作り出された。言ってみれば、得点の積み上げ方式である。採点競技なだけに、当然選手は得点を取れる演技をするわけで、そこには「芸術性」や「感動」といった要素の入り込む余地が少なくなった。勝つために競技をする選手にとっては必然である。

「得点を取る演技」を作り出す専門家がいる。「振付師」と呼ばれるのがその人で、例えば先月の世界フィギュアで女子金メダルの安藤美姫選手のコーチをしていたニコライ・モロゾフ氏はその第一人者である。モロゾフ氏は男子銀メダリストの高橋大輔選手の振り付けも担当しているが、過去には本田武史さんや、アレクセイ・ヤグディンさん(トリノ五輪金メダリスト)の振り付けも担当した、いわば名人である。フィギュアの世界の主流と言ってもいいだろう。

その一方で、独自の世界観を持つ選手がいる。スイスのステファン・ランビエール選手である。昨シーズンまで世界選手権2連覇。トリノ五輪の銀メダリストでもあるランビエール選手は、世界一美しい高速スピンで有名だが、そのスピンを演技の中で最も芸術的に組み込める選手である。各選手がスピンの難度である「レベル評価」を少しでも上げようとする中にあって、異次元の世界観を持っていることが分かる。

その一つの完成形が、先月の世界フィギュア・フリーで見せた『フラメンコ』だ。フィギュアスケートで『フラメンコ』を表現するという発想もユニークだが、スペインでプロのフラメンコダンサーに振り付けを学んだというランビエール選手は、4分半の中でたしかに一つの物語を完成させていた。テレビで見ていたが、氷上の『フラメンコ』は息をするのを忘れるほど素晴らしい演技だったと思う。ショートでの出遅れが響き、総合で3位に甘んじたものの、地元の高橋大輔選手を除くと、最もスタンディング・オベーションを浴びていた。今の採点システムになってから演技が面白くなくなったという声が多く、実際そのように感じていたが、ランビエール選手の演技には久しぶりに感動!であった。

「滑る」選手はいても「演じる」選手が少なくなった昨今のフィギュアスケートの世界にあっては貴重な選手だと思う。なぜか「てんとう虫」が好きというランビエール選手。今シーズン国内で滑る機会があれば、是非見に行ってみたいと思っている。

2007.04.23 | コメント[0]トラックバック[0]

あれから半年…

「24時間テレビで福島県内を歩こう」

制作部のMディレクターの一言から始まった『ふれ愛歩き旅』。
2005年には双葉町〜猪苗代湖の100キロ、
2006年には相馬市〜会津若松市の200キロをゴミを拾いながら歩いた。

炎天下をゴミを拾いながら歩いていると
「今回限りにしよう」
と思ってしまうのだが、多くの方が声をかけて下さり、
「またやってもいいかも」
と少し前向きな気持ちになり、疲れが取れた頃には、
「ことしはもう100キロ伸ばそう」
と考えてしまうお気楽な自分である。

ドイツの心理学者エビングハウスは
「忘れる、ということは人間の脳の特技である」
と記しているが、忘れっぽいことで自分は自分の首を絞めている。

スタッフが熱中症になったり、大変なこともあった。
「車で移動しているんだと思いました」
とびっくりしながら差し入れを下さった方がいらっしゃった。

ヤラセは一切ございません。

『こんばんは。はじめてメールします。驚いた事といえば8月の24時間テレビで大野修アナウンサーがやっていたゴミ拾いです。なぜかというと路上だけでなく橋の間の網まで拾っていたからです。いつも橋を通る度にあのゴミが気になっていました。けど、大野さんが危険なのに一つ一つ拾ってくれ、本当に感動しました。驚きとともに感謝・感動です。私も見習いたいと思います。ちなみにまだ綺麗です☆ありがとうございました』
(花火大好きっ子)※原文ママ※

こんなメールを頂くと、
「やっぱり今年も歩かなきゃ」
とスタッフと意気投合してしまう。

ってことは今年は300キロ!?

2007.01.23 | コメント[0]トラックバック[0]

頂いたメッセージ(1)

番組のFAXやメール、またお手紙などで様々なメッセージを頂く。
「あぁ、こんな風に見て頂いているんだなぁ」ととても励みになる。

先日、番組に寄せて頂いたメッセージ。
(天気予報の終了直後に寄せられた)

『セーター姿がとてもかっこいいです。
 都知事の息子・良純さんよりグッドです。
 解説も分り易く、他局に負けません。
 BGMも合ってます。ご活躍のほどを。』

というありがた〜いメッセージ。
普段、誉めてもらう事なんて滅多に無いので涙腺が緩んでしまった。
……と、最後の一行に……。

『天気予報士 Kさん』とある。

えっ!?『天気予報士 Kさん』???

たしかに『気象予報士』を『天気予報士』と言われる事はある。
が、しかし『Kさん』とは一体誰のことを指しているのだろうか。
気象予報士は社内に僕一人だし、
その日はセーターを着ていたので、僕の可能性はあると思う。

でも…。

僕の名前は「おおのおさむ」。
ローマ字で「OONO OSAMU」
『K』という文字はどこにも見当たらない。

というわけで、頂いたメッセージで頭を悩ませることもあったりする。
とはいえ、わざわざ番組にFAXを頂き、ありがとうございました。

2006.12.08 | コメント[0]トラックバック[0]