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対北朝鮮「北風」と「太陽」 2つの議連が同時発足

2008年05月22日21時51分

 対北朝鮮外交で立場の異なる議員連盟が22日、相次いで発足した。超党派訪朝団をめざす「日朝国交正常化推進議員連盟」に対し、強硬論を唱える自民党の「北朝鮮外交を慎重に進める会」も発足。「北風と太陽」ともいえる対照的なグループがにらみ合うことになりそうだ。

 超党派議連は自民、公明、民主、共産、社民、国民新の各党議員ら約40人が出席。会長には自民党の山崎拓元幹事長が就任し、顧問には民主党の菅直人代表代行、公明党の東順治副代表、社民党の福島党首らが名を連ねた。山崎氏は「日朝平壌宣言から6年近く、拉致被害者5人と家族が帰国したが、その後は懸案が進展していない。議員外交の立場で政府を後押ししたい」と語った。

 一方、下村博文衆院議員や山本一太参院議員ら6人が立ち上げた自民党議連は同日、中山恭子首相補佐官を招き、拉致問題の解決に向けて「圧力」を前面に掲げた。会合後、山本氏は「国交正常化の急速な動きには、くさびを打ち込んでいきたい」と超党派議連を牽制(けんせい)した。

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