イオンやユニーなど大手の総合スーパーが苦境にあえぐなか、中堅・中小スーパーが健闘している。オーケー(東京・大田)は営業時間を2時間短縮したにもかかわらず、従来の売り上げを維持。全商品を買い取りにしたマルキョウ(福岡県大野城市)、周辺の農家から野菜を調達するサンシャインチェーン本部(高知市)も業績は堅調だ。長時間営業や規模のメリットを生かそうとする大手と逆張りの戦略で、消費者ニーズをとらえている。
首都圏中心に展開するオーケーは2月、ほぼすべての店舗で営業時間を午前8時半から午後9時半までに2時間短縮した。人件費の削減などが目的。初の試みだったが、「主力の生鮮品を求める大半の顧客には迷惑がかからない」(石田満取締役)と踏み切った。