横浜は来年(2009年)、開港150周年を迎えます。「横浜ことはじめ」をひもとくと、横浜発がなんと多いことかと驚かされます。
1859年に開港後、横浜には欧米の新しい文化が短期間におしよせました。次の3つは誰もがよく知るところだと思います。 鉄道:明治5年9月、横浜~新橋間で営業開始 ガス灯:明治5年9月、最初のガス灯に点灯 水道:明治20年、近代水道として配水 このほかにもアイスクリーム、食肉、牛乳、パンなど、横浜から全国に広まったものや文化は多岐にわたります。 ビールも横浜発 キリン横浜ビアビバレッジ正面(撮影:宮本聰) 1872年(明治5年)米国人ウィリアム・コープランドが横浜市山の手にある「天沼」(現在の北方小学校付近)でビールに適した湧水(ゆうすい)を見つけ、「スプリングバレーブルワリー」という醸造所を作ったのがはじまり、だそうです。その跡地にキリンビールの前身であるジャパン・ブルワリーが創業しました。 初代のナンバーワン宣伝カー(撮影:宮本聰) 京浜急行線「生麦駅」より徒歩10分(またはJR「新子安駅」徒歩20分)の産業道路沿いにあり、車が便利です。今回は、ビールを飲むということもあって電車で出掛けました。 着いてすぐ、ブルワリーツアーに参加しました。40分ほどで、ビールの製造工程(原料、仕込み、発酵・貯蔵、ろ過、パッケージング)をガイドさんが案内してくれます。 缶ビールの注ぎ方を伝授するガイドさん(撮影:宮本聰) ツアーの最後にでた、つくりたてのグラスビールのおいしかったこと! お代わり1杯つきでしたが、残念ながらほんのお口汚し程度、火が着いた胃袋を静めるべく、レストランへ向かいました。 敷地内にあるパブブルワリーは、明治初期のビール醸造所をイメージして建てられた、赤レンガの建物です。パブとミニブルワリー(小規模醸造所)が一体化したハイカラなスペースで、入り口に古い醸造設備の展示があり、パブからは実際に稼働している小型のビール醸造設備をガラス越しに見ることができます。高い天井の内部は開放的でゆったりくつろげます。ここでしか飲めない地ビールとリブステーキのコンビネーションは絶妙で、至福のひと時を過ごしました。 横浜工場全景(撮影:宮本聰) ■関連リンク よこはま事始め(横浜開港記念館) 横浜ビアビレッジ
2点
あなたも評価に参加してみませんか? 市民記者になると10点評価ができます!
※評価結果は定期的に反映されます。 |
empro は OhmyNews 編集部発の実験メディアプロジェクトです |