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夏は時計1時間進めて 自民、サマータイム法案提出へ

2008年05月13日06時09分

 自民党は、夏季に時計の針を1時間進めるサマータイム(夏時間)制度を導入するため、議員立法で国会に法案提出する方針を決めた。地球温暖化が主要テーマになる北海道洞爺湖サミットと、福田首相が提唱する「低炭素社会」づくりを後押しする。

 時計の針を進めることで、夏季の日中時間を有効活用してエネルギー消費量を抑え、同時に国民の環境問題に対する意識を高める狙いがある。

 13日の党地球温暖化対策推進本部(野田毅委員長)で法案化に向けた議論を始める。今秋の臨時国会までに提出し、早ければ来年夏からサマータイムの導入をめざす。同本部メンバーによると、首相も法案化に前向きという。

 サマータイム制度をめぐっては、05年に超党派の「サマータイム制度推進議員連盟」(会長=当時=平沼赳夫元経産相)が法案を作成。国会提出は見送られたが、毎年3月の最終日曜日に1時間早めて、10月の最終日曜日に元へ戻すという内容だった。今回の法案もこれを参考にする。

 日本では終戦直後の48年から4年間、連合国軍総司令部(GHQ)の指令で実施された。05年当時の推進議連には民主党議員も参加していたため、自民党側はねじれ国会となった現在でも「与党と民主で対立するテーマではない」と見ており、成立に期待している。(田伏潤)

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